女系家族
- キャスト
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社長の愛人・浜田文乃(米倉涼子)
対立する呉服屋
長女・藤代(高島礼子)
次女・千寿(瀬戸朝香)
婿養子・良吉(沢村一樹)
三女・雛子(香椎由宇)
死去した矢島家当主・嘉蔵(森本レオ)
梅村芳三郎(高橋克典)
専務・宇市(橋爪功)
叔母・矢島芳子(浅田美代子)
秘書・木村かおり(田丸麻紀)
宇市愛人・小林君枝(伊佐山ひろ子)
デパート主任・三浦陽子(山下蓉莉絵)
医師・坂上道彦(長谷川初範)
- スタッフ
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制作年 : 2005年
全話数 : 11話
監督 : 酒井聖博・竹村謙太郎・伊藤寿浩
原作 : 山崎豊子
脚本 : 清水曙美
- #1:激突!愛人と三姉妹骨肉の遺産相続争い!目的は遺産より復讐:92m
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矢島家の当主・嘉蔵(森本レオ)が病で亡くなり葬儀で長女・藤代(高島礼子)が専務・大野宇市(橋爪功)に仕切り、次女・千寿(瀬戸朝香)と婿養子常務・良吉(沢村一樹)、三女・雛子(香椎由宇)は呆れ、社長の愛人・浜田文乃(米倉涼子)や梅村芳三郎(高橋克典)や叔母・芳子(浅田美代子)が参列した。
生前の嘉蔵を病院に文乃が見舞いに訪れたが本宅の家族は来ず、嘉蔵の危篤に文乃が直ぐに駆けつけ、遅れて本宅の家族が来て文乃は部屋を出てまもなく死んだ。
梅村は文乃が落とした携帯を拾い渡し、故人との関係を聞き、葬儀後の家族の集まりで宇市は親族だけで後日に話し合いたいと言い、藤代は呉服会社を訪ね専務が留守と聞き、次ぎに梅村と会い先の事は不明と言った。
専務・宇市は紡績会社社長(六平直政)に仕事方針は同じと告げ、藤代と千寿は藤代の婚礼衣装で揉め、千寿は良吉に遺産調べと藤代の婿養子を迎える言葉を告げ、雛子は藤代に姉妹の喧嘩を諫め家の建て替えを提案するが、藤代は安易に考えるなと答えた。
宇市が文乃を訪ね嘉蔵との事を聞き気持を聞き、親族会議で宇市が遺言状を読み内容には莫大な遺産の配分がかかれたが、藤代は納得せず千寿と雛子と芳子は考えると言い、宇市はもう一通の遺言状を示し文乃への配慮を望み、藤代と千寿と雛子と芳子は文乃の呼び出しを求めた。
宇市は文乃を訪れ遺言状を示し姉妹の反応を話し本宅への呼び出しを伝え、宇市は帰宅し愛人・小林君枝(伊佐山ひろ子)に自分の事は遺言記述はなかったと言い、藤代は梅村に相談し梅村は文乃を偶然を装い訪れ、良吉は会社の会計を知ろうと秘書・木村かおり(田丸麻紀)に話しかけ、宇市は文乃に電話し聞いた良吉と話した。
文乃は本宅で姉妹と家族に会い、質問責めに会い、金は不要と言うが姉妹は裏を疑い、文乃は嘉蔵の子供を身籠もっていると言った。
原作:山崎豊子
脚本:清水曙美
監督:酒井聖博
- #2 確執:46m
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文乃(米倉涼子)から嘉蔵(森本レオ)の子を身ごもっていると聞き矢島家三姉妹ら藤代(高島礼子)と千寿(瀬戸朝香)と雛子(香椎由宇)は驚き、良吉(沢村一樹)は4月と聞き、千寿と芳子(浅田美代子)が聞くと嘉蔵も賛成で文乃は産むと答えた。
藤代と千寿は子を堕ろせと言うが文乃は断り、宇市(橋爪功)は遮り良吉は乱暴な意見と言い、文乃は本宅から帰り、対応はしばらく考えてから決める事になり、藤代は梅村(高橋克典)に相談すると早期に金で処理と言い、芳子は雛子と話し藤代と千寿を非難し骨董品の値踏みを急ぎ任せられた。
千寿は良吉と不妊治療の相談をし、宇市は文乃を訪れ嘉蔵の買付はないと聞き表具屋が来て嘉蔵の出した修理品の掛け軸が届き宇市は貴重な物と文乃から預かり黙って本宅に帰すと引き受け、愛人に行き修理品を預けた。
藤代は文乃に小切手を差し出し代わりに矢島家との関わりを切る事を要求したが、文乃は全て断り、梅村は売り場主任・三浦陽子(山下蓉莉絵)に文乃を訪ね、社内講習会に文乃が主任に出席を言われ出て次期社長・良吉と千寿が来て挨拶し、千寿が文乃に声をかけ着物のモデルにして帯を強く締めさせた。
文乃は職場で目眩で倒れ居た梅村が文乃の部屋に連れて帰り連絡方法を渡し、梅村が藤代と会うと文乃から連絡があり、藤代に土地が不利で共同財産リストが見たいと言い、千寿は医師・坂上道彦(長谷川初範)と治療を相談し子を堕ろす期間を聞き藤代と雛子に文乃を訪れ病院に連れる相談をした。
三姉妹と芳子が文乃の部屋に行き、藤代は嘉蔵の写真を取りあげ病院に連れようとした。
原作:山崎豊子
脚本:清水曙美
監督:酒井聖博
- #3 非情:46m
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藤代(高島礼子)と千寿(瀬戸朝香)と雛子(香椎由宇)は、文乃(米倉涼子)を病院に連れると叔母・芳子(浅田美代子)までが診察室に押しかけ、医師・坂上(長谷川初範)が診察し4月と言い、文乃は帰り、坂上は妊娠中毒症の可能性を言い、梅村(高橋克典)が文乃に会い嘉蔵(森本レオ)の事を話し女系の苦労を話した。
文乃は母子手帳を入手し、梅村は藤代に不動産屋・小森(三波豊和)を紹介し不動産を査定し藤代が不利な相続だと言い、良吉(沢村一樹)は宇市(橋爪功)に資金の流れの説明を求め得意回りを言うと誤魔化し反対され、梅村と小森が不動産売買の企みを話した。
雛子が芳子と骨董屋(マギー司郎)を呼び算定し、藤代が帰り芳子らと言い争い、宇市に共同相続リストを求め、皆が自分の思惑に動き、梅村が文乃を訪ね宇市が親族会議を伝え、藤代は秘書・かおり(田丸麻紀)が秋田の相続物件の電話を受けるのを聞き、梅村は藤代から共同相続リストを見る事を誘われ、梅村は文乃に応援すると言った。
藤代と梅村は共同相続財産で山林と木材が重要と言い、藤代は不審な事が有ると言い、梅村は藤代に取り入り、親族会議が始まり藤代は相続の不公平を言い千寿と雛子も不公平を言い、文乃が来て三姉妹は子供を堕ろすように言うが産むと答えた。
原作:山崎豊子
脚本:清水曙美
監督:竹村謙太郎
- #4 新事実:46m
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文乃(米倉涼子)は藤代(高島礼子)と千寿(瀬戸朝香)と雛子(香椎由宇)と芳子(浅田美代子)から子供を堕ろせと要求されるが産むと答え帰った。
藤代は宇市(橋爪功)に共同相続の話しをさせ、藤代は秋田の財産が抜けていると言い、千寿と良吉(沢村一樹)が少ないと言うと矢島の実状と答え遺言執行人から降りると言うと藤代が継続を頼んだ。
総武デパートの石田チーフ(神保悟史)が三浦(山下蓉莉絵)に文乃の休みが多いと言い、文乃は医師から出産は母体の危険が伴うと聞き、千寿と良吉が宇市を疑い、芳子は雛子に見合いを勧め、藤代は梅村(高橋克典)から共同相続は急ぎ文乃は手元に居る方が安全と聞いた。
宇市は愛人・君枝(伊佐山ひろ子)に上手く進まないと言い、梅村は文乃に会い嘉蔵(森本レオ)の写真を渡し、文乃は山形の紅花園で会った話しをし東京で別の人の紹介で矢島屋に勤め再会し、嘉蔵は家では居場所が無くマンションを買ったと言うと、梅村は自分も認知されていないと言った。
三浦は文乃に妊娠の事を聞き父が嘉蔵と疑い、良吉は総武デパート店長(山下真司)と石田から社長就任日を聞かれ信用問題と言われ、芳子は夫に遺産横取りを話し、千寿と良吉は子が出来ないと悩み、三浦は部下に文乃の父を話し、宇市は紡績会社社長(六平直政)に裏帳簿対策を相談し、デパート店長らは三浦に文乃の子の父を聞いた。
藤代と千寿が雛子と芳子に勝手な見合いにクレームをつけて揉め、良吉は総武デパート店長から矢島屋先代社長の愛人問題で全店舗撤退を言われ、藤代は梅村から文乃の本社勤務案を提案され、文乃を自宅に呼んだ。
原作:山崎豊子
脚本:清水曙美
監督:竹村謙太郎
- #5 流産:46m
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勤務先のデパートで文乃(米倉涼子)が矢島屋先代社長の愛人で身ごもっている噂が立ち、藤代(高島礼子)と千寿(瀬戸朝香)と良吉(沢村一樹)と宇市(橋爪功)が集まり、藤代が文乃に本社勤務か子供を堕ろすかを迫るが文乃は子供を堕ろせないと言い本社勤務に決まった。
良吉は千寿に文乃の子を養子にすると話し、藤代が梅村(高橋克典)に話し宇市の反対が疑問で秋田の山林を見に行くと言い、宇市は文乃に嘉蔵(森本レオ)から預かって居ないか聞くがないと言い、文乃は本社に出勤し三姉妹が来て監視しこき使った。
藤代は嘉蔵の49日の法要を内輪と言うと、千寿と良吉が反対し、藤代が1回のみ文乃を呼ぶと決め墓参りを最後と命じた、三姉妹が共同相続で争うと文乃が今日だけは嘉蔵を忍んで欲しいと言い目眩がすると千寿が見つけ休ませた。
雛子(香椎由宇)が金政六郎(海東健)と見合いし金政は長男以外は養子を言われると言い、梅村(高橋克典)が文乃を訪ね、秋田に藤代と千寿と雛子が行くと宇市に要求し、宇市は戸塚(石田太郎)と打合せると木がないと聞き誤魔化せと言った。
文乃がデパートに商品を取りに行くと交通渋滞で地下鉄で移動すると人とぶつかり本社に駆け戻るが倒れ来た梅村が連れ、流産の危機になったが無事に直った。
原作:山崎豊子
脚本:清水曙美
監督:伊藤寿浩
- #6 修羅場:46m
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藤代(高島礼子)と千寿(瀬戸朝香)と雛子(香椎由宇)は宇市(橋爪功)と共有相続財産の山林を確かめるために秋田県能代に行き、戸塚(石田太郎)が案内し、無事だった文乃(米倉涼子)は梅村(高橋克典)に礼を言い、藤代らは戸塚と宇市の説明に食い違いがあり疑問を持つが、宇市は誤魔化した。
戸塚は嘉蔵(森本レオ)が宇市の横領を知っていて遺産を残さなかったのではと言い、藤代は梅村に連絡し、藤代は文乃が倒れた事と梅村が助けた事を聞き、梅村に会うと流産しかけで後で名を知ったと言い、梅村は藤代に山を聞き再度行くべきと行った。
文乃は隠してあった書類を見て、宇市が文乃を訪ね見舞い、文乃は嘉蔵が宇市を信頼したが子供は自身の一存と答えたが倒れ、宇市が部屋を探すと文乃が気づき止め、宇市は文乃が何か知っていると疑った。
文乃が出社し、良吉(沢村一樹)が声を掛け藤代が監視し、金政(海東健)と雛子が遊び芳子(浅田美代子)を利用すると言い姉が不審と言い金政が寄り添い、千寿は良吉に言われ文乃を食事に誘い子供を宿した文乃がうらやましいと言い、藤代が店に来て2人に会い千寿は様子を見ただけと言い、色々な事を言い合った。
文乃が仕事で梅村に着物を届け舞を見て礼を言い、そこに藤代が来た。
原作:山崎豊子
脚本:清水曙美
監督:酒井聖博
- #7 遺品:46m
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藤代(高島礼子)が、梅村(高橋克典)に着物を配達し文乃(米倉涼子)が帰ろうとすると態度に文句をつけ、梅村は藤代に発表会で一緒に踊ろうと誘い、直ぐに山林を見に行こうと誘い、嘉蔵(森本レオ)の形見分けで藤代は鍵を取り、千寿(瀬戸朝香)と良吉(沢村一樹)は形見で文乃を呼ぼうとした。
文乃は金政(海東健)と祖母が店に来て応対し名詞を渡し、梅村が訪ね、良吉が嘉蔵の形見分けで家に誘い、雛子(香椎由宇)は金政と遊び矢島屋で会った文乃が良い店員と聞いた。
翌日に梅村と藤代が秋田へ来て、戸塚(石田太郎)に山案内を頼み金を渡し宇市(橋爪功)には話していないと言い、戸塚は案内し藤代が足を挫き雨宿りをして梅村は戸塚に色々と聞き、戸塚は宇市に電話で藤代と男が来てやり手と言った。
文乃は本家に行き、良吉と千寿は優しく接し嘉蔵の形見を見せ眼鏡と万年筆を貰い、雛子と芳子(浅田美代子)が来て邪魔をし、藤代と梅村が宿で過ごし抱き合い、芳子が文句を言い雛子が眼鏡と万年筆を投げ壊し、梅村が藤代に寄付金を求め掛け軸紛失を聞いた。
宇市は探偵社に藤代の男関係の調査を依頼し、梅村が文乃に掛け軸を聞くと知らないと言いスペアキーの返却がまだなら交換を告げ、小林君枝(伊佐山ひろ子)が入社し文乃に挨拶し、宇市は探偵社から梅村の名を聞き、藤代は芳子から雛子と金政の不仲と千寿と文乃の接近を聞き、文乃を訪れ姉妹がバラバラと言い批判すると、文乃は身籠もった子供の非難は納得出来ないと言った。
原作:山崎豊子
脚本:清水曙美
監督:竹村謙太郎
- #8 裏取引:46m
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文乃(米倉涼子)は藤代(高島礼子)に独身通しの嘉蔵(森本レオ)とは不倫でなくやましい事はないと言うが、藤代は聞かず、文乃は書類と嘉蔵の写真を見つめ、梅村(高橋克典)に藤代が梅村が好きだが会わないと言うが梅村は否定し、宇市(橋爪功)は君枝(伊佐山ひろ子)に梅村の調査内容を示し文乃にも接していると知り、梅村は藤代に再度の山林調査を言い親族会議を遅らせる様に言った。
君枝は文乃に近づき、藤代は宇市に親族会議は足が治ってからと1月先と言い、千寿(瀬戸朝香)は急ぐと5日先と決め、芳子(浅田美代子)が雛子(香椎由宇)に養女に誘い分家の倒産を逃れようとし、千寿と良吉(沢村一樹)は文乃に産まれる子の養子を話すが文乃は手放せないと答え、雛子は金政(海東健)に養女の話をし相続の相談をすると山林が価値があると言った。
良吉はかおり(田丸麻紀)と話し息抜きしたい時もあると言い、藤代は梅村(高橋克典)に5日後の親族会議を知らせ対策を話し、親族会議に集まり宇市は急ぎ藤代は共同相続に拘り三姉妹とも山林を望み、藤代は宇市の目録に異議を述べ、互いに訴える事もあると対立した。
文乃が呼ばれ来て、藤代は遺産は渡せないとマンション没収と言い、文乃は子の為にも無理で正当と答え渡せないと言った。
原作:山崎豊子
脚本:清水曙美
監督:伊藤寿浩
- #9 男たちの裏の顔:46m
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文乃(米倉涼子)はマンション確保の為には覚悟があると藤代(高島礼子)と千寿(瀬戸朝香)と雛子(香椎由宇)に言い、宇市(橋爪功)は遺言執行人の立場で取りなした。
宇市は1人ごとの取引で対応を考え、梅村(高橋克典)と女性とを尾行し、良吉(沢村一樹)はかおり(田丸麻紀)から裏帳簿を聞きコピーを頼み、梅村と藤代が会い目録を出すと宇市が来て山林の取引を持ち出し全て調べたと告げ案を示し、文乃の買い物中に君枝(伊佐山ひろ子)が家捜しをし、千寿が良吉に不正は調べ中で所得隠しを話した。
宇市は良吉の不正を知り、梅村は藤代に金の融通を頼み、良吉はかおりからコピーを受け取ると千寿が現れ良吉は取り繕い、かおりは文乃から嘉蔵(森本レオ)の子を妊娠と聞かされ良吉に騙されたと告げ、文乃は職場で倒れ病院に運ばれ三姉妹と医師・坂上(長谷川初範)が来て危険な状態と言うと文乃は子だけでも助ける様に望んだ。
宇市が千寿と良吉に山林の配分を言い、少ない分は所得隠しだと了解を求め、藤代が梅村に一部の金を渡し文乃の状態を告げ、芳子(浅田美代子)が雛子(香椎由宇)に宇市が藤代と調整した分配表を示し雛子が席を外すと宇市は芳子に養女と分家の資金繰りの苦しさを話し了解を求めた。
梅村が文乃に隠れた転院を告げ、藤代と千寿は命が危ないと話し、梅村が文乃を遠くに連れ出し、気分が悪い文乃に梅村が掛け軸を要求し文乃は目的を知り、梅村は全て金と言うが文乃は否定し納得出来ないと言い車を降りた。
原作:山崎豊子
脚本:清水曙美
監督:酒井聖博
- #10 大逆転!復讐の切り札:46m
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文乃(米倉涼子)は梅村(高橋克典)から逃れたが陣痛で倒れ嘉蔵(森本レオ)の言葉を思い出し、工事現場の警備車が文乃を見つけ病院に運び医師・中原(朝加真由美)は予断が許され無いと考えるが、文乃は夢で母や嘉蔵の死を思い出し励まされ気がつき、医師は出産の準備を始め男子を産んだ。
藤代(高島礼子)と千寿(瀬戸朝香)と雛子(香椎由宇)と芳子(浅田美代子)と良吉(沢村一樹)と金政(海東健)が月見に集まるが相続でまた揉めて、三姉妹はそれぞれ宇市(橋爪功)に脅され仕方なく納得し、宇市と君枝(伊佐山ひろ子)は文乃から電話で男子出産を聞き藤代に電話で連絡した。
良吉はかおり(田丸麻紀)を無視し、かおりは文乃から連絡を受け、宇市が文乃を訪ね5日後の親族会を話すと、文乃は前日に三姉妹らに会いたい言い掛け軸も黙ると言い、かおりが来て帰る宇市と君枝を隠れて見て愛人と知り、文乃はかおりに嘉蔵から聞いた認知の手続きを頼み、目的は金でないと言った。
藤代は梅村に文乃の訪問を話し同席を頼み、文乃が自宅に戻ると梅村が同席を伝え狙いを聞くが答えず、藤代は梅村の同席を他に婚約者と言い、文乃は嘉蔵から頼まれた女系家族の解体を思い出し、かおりから書類を受け取り本宅に向かった。
原作:山崎豊子
脚本:清水曙美
監督:竹村謙太郎
- #11(最終話) 崩れ落ちる家:46m
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文乃(米倉涼子)は出産報告のため矢島家を訪れると藤代(高島礼子)と千寿(瀬戸朝香)と雛子(香椎由宇)ら三姉妹と良吉(沢村一樹)と芳子(浅田美代子)と宇市(橋爪功)と梅村(高橋克典)らがいた。
文乃は嘉蔵(森本レオ)の子の認知手続き終了を告げ、宇市が調べ見て嘉蔵が生前に出したもので戸籍も登録され嫡子で、文乃は嘉蔵からの指示で本宅に事前に言わなかったと言い、藤代らが非難するが文乃は預かっている遺言状を出し、宇市が開封すると文乃と子供の項が追加され男子なら共同経営となっていた。
さらに三姉妹の行く末の項を追加され女系家族中止と、共同財産の項があり宇市が破ろうとするが良吉が阻止し、差があれば宇市の横領とされ新執行人に良吉を指名していた。
共同財産に差異が見つかり宇市の不正が出て、宇市が認めたが藤代と梅村との取引を話し文乃も梅村との事を話し狙いは金と言い、宇市は千寿と良吉の所得隠しとかおり(田丸麻紀)の浮気を言い文乃も従業員を軽んじるのは良くないと言い、文乃は君枝(伊佐山ひろ子)の事を話した。
藤代が嘉蔵の復讐というと、文乃は女系家族廃止で藤代らが縛りから逃れる事を望んでいたと言い、地位や欲望だけを目指すのは寂しいと言い去り、宇市は申し開きもせずに去り、梅村と芳子も去り、藤代は狂った様に嘉蔵の写真に文句を言い、千寿と雛子になだめられ片の荷が下りたと言い、三姉妹はそれぞれの生き方を始めた。
原作:山崎豊子
脚本:清水曙美
監督:酒井聖博
- 感想:
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しきたりが人間を束縛する。
束縛が欲望を生み、不正を行う。
死者の意志が影のテーマとも言える。