「続・三匹が斬る1」

キャスト

矢坂平四郎(高橋英樹):殿様
久慈慎之介(役所広司):千石
燕陣内(春風亭小朝):たこ
お千(藤代美奈子)
1988/12-

第1話「女の砦、降るは涙か血の雨か」

京都奉行・板倉(春風亭小朝)は探索が遅く公家・高子にぼやき、殿様(高橋英樹)と千石(役所広司)を呼んだ事を伝えるが、高子が殺され容疑がかけられ与力・葛城(五藤恭)から逃げた。
殿様・千石は誰かに襲われ、殿様は河野杢兵衛(勝部演之)に小田島梅軒(中条きよし)と共に、山賊・赤虎対策として雇われた。
千石は「ちぐさのさとをたすけて」という布を拾い、山賊に追われていた娘・お富を助けて千草の里の砦に連れて行ったが女だけだった。
お通(高樹澪)は女だけで千草織を作り京へ納めるのだが赤虎に狙われ外へ連絡が取れないと言った。
千石は京の奉行へ行くが逃げた後で襲われ、逃げるうちに板倉こと陣内(春風亭小朝)と出会い、陣内は内偵で千草の里と河野を調べていたと言った。
殿様と梅軒は河野の屋敷に誰か捕らわれていると知り、梅軒はそれが豊臣秀頼の隠し財宝の在処の地図を持つと知り奪うがそれを殿様は見た。
千石・殿様・陣内に梅軒が加わり千草の砦救出に向かい助け、赤虎が河野と知るが、立ち入り禁止の洞窟を梅軒は隠し財宝の在処とにらんだ。
京都所司代(田中浩)は葛城に板倉を殺し隠し財宝を手に入れろと命じ、赤虎襲撃の隙に梅軒はお常を騙して洞窟に入り、陣内は外部を探索し所司代と葛城と河野がぐると知った。
梅軒を千石・殿様がつけて隠し財宝を見つけ、梅軒は密かに所司代に会い隠し財宝のありかと千両を交換しお常を使い赤虎を砦に入れようとした。
砦を襲った赤虎に財宝は武器で梅軒が金に換えようとしたと告げ、三匹は赤虎と梅軒を斬り、鉄砲を持って来た所司代を陣内が洞窟で見つけた火薬で爆発させ、斬った。
千石・殿様は旅を続けるとするが、奉行をやめた陣内と旅の途中で織物を学ぶために砦にいたお千(藤代美奈子)が加わった。


脚本:小川英・胡桃哲・井川公彦
監督:宮越澄

第2話「雇われの、三日亭主で剣難女難!」

殿様(高橋英樹)は、伊助(赤塚直人)を連れたおしの(鮎川いづみ)から岩井の宿場まで亭主に雇われた。
千石(役所広司)は魚取り中に若侍・松崎大助に会い、父の中老・松崎修理(長谷川哲夫)は次席家老・太田監物(遠藤太津朗)の配下に斬られて重病になった。
陣内(春風亭小朝)は薬が太田監物に売れるが追加注文を受け、代金は後にされた。
殿様・おしの・伊助は岩井宿に着き、呉服屋見習い中のお千(藤代美奈子)に出会い、おしのは松崎修理に会いに行くが断られ、松崎修理は大助に太田の不正を書いた書類を城代家老に渡す様に指示して亡くなった。
おしのは殿様に、伊助は亭主で昔修理に助けられ息子・良太を預け、伊助と夫婦になり息子に会いに来たが武家を装ったと言い、殿様は大助が養子と知った。
太田は大助を襲い書類を奪い、大助は殿様・おしの・伊助に養子だと知っているが修理のやり残した事をすると言った。
陣内とおしのは太田屋敷に薬を届け、おしのは書類を見つけたが見つかったがお千や殿様・千石が屋敷に入り太田一味を斬った。


脚本:藤井邦夫
監督:上杉尚棋

第3話「上様の、茶は甘いかしょっぱいか」

お千(藤代美奈子)と殿様(高橋英樹)は将軍家献上茶の行列に若侍が斬り込むのを丹阿弥(戸浦六宏)が死ぬと藩に危害がおよぶと止め、行列は藩屋敷に入り、娘・雪路(甲斐智枝美)が礼に来た。
陣内(春風亭小朝)は尼寺で茶を貰い、水口茶が献上茶になって欲しいと聞き、若侍が家老と丹阿弥を殺す計画を聞き、藩屋敷では藩主と家老・片桐(小林勝彦)が丹阿弥を招くのは今回が最後にしないと藩が壊れると話した。
千石(役所広司)を助けに若侍が家老・片桐を襲うが殿様が止め雪路と会い、片桐は丹阿弥に手を出すと藩は壊れると言った。
陣内は献上茶を水口茶にすり替えようとするが失敗した。
丹阿弥は片桐に娘・雪路を夜伽に要求し、雪路は手紙を残し丹阿弥に会い証を求めるが拒否され斬りつけるが返り討ちされ、若侍が駆けつけるが片桐はひたすら止めた。
丹阿弥は天領で、殿様・千石・陣内に斬られ、それを聞いた片桐は切腹した。


脚本:国弘威雄
監督:上杉尚棋

第4話「お七里の、イジメが元で不倫妻」

お千(藤代美奈子)と陣内(春風亭小朝)は紀州のお七里飛脚に会い、千石(役所広司)優しい百姓の息子が七里飛脚に斬られ怒り、殿様(高橋英樹)は七里飛脚の振る舞いに怒る藩武士・高山小一郎(山本陽一)と出会った。
藩主(石山律夫)は紀州を恐れ、高山伝八郎(高岡健二)に小一郎の謹慎を指示するが、ついに切腹を命じ、伝八郎の妻・ぬい(山本みどり)は前夜に身を任せた。
千石は七里番所の用心棒になり藩の中間が夜盗と知り、七里番所の目付(御木本伸介)は切腹は不要とやめさせた。
藩の中間が夜盗と知った伝八郎は殺されるが、中間は七里番所に逃げた為に、仇討ちが出来なく、ぬいは自害しようとするが殿様が止めた。
小一郎が単身で七里番所へ行ったと知った三匹とぬいら家来は後を追うが、小一郎は斬られたが、三匹は中間を番所の外に出しぬいは仇を討ち、三匹は屋敷内で目付らを討った。


脚本:和久田正明
監督:宮越澄

第5話「忠犬と力丸、娘十八盗っ人稼業」

殿様(高橋英樹)は追いはぎから、お菊(藤奈津子)と犬・しらなみを助け、爺・力丸(花沢徳衛)と一緒に旅をした。
千石(役所広司)は用心棒になり夜烏仁平に備え、浜松屋忠兵衛(藤岡重慶)に会うが、夜烏仁平に押し込まれて皆殺しに会い復讐を狙った。 爺は殿様に、お菊は盗賊・日本左右衛門の孫で盗人将軍の証のお椀が夜烏仁平に墓から盗まれて盗人将軍を狙われているのを阻止する事を手伝う事を頼まれた。
陣内(春風亭小朝)は街が浜松屋ばかりで、お千(藤代美奈子)は夜烏仁平が荒らした店を浜松屋が買い取っていると言い、陣内は浜松屋の妾に取り入った。
爺とお菊は犬を使い、夜烏仁平のあぶり出しを謀るが失敗し、犬が斬られた。
街にたどりついた千石はお千と会い、夜烏仁平の声が浜松屋と同じと気づき、殿様・陣内らと斬り込み退治するが、盗人将軍の証のお椀は実は偽物で本物は腐っていたと仁平は死に際に言った。


脚本:藤井邦夫
監督:宮越澄

第6話「御神水、飲んで飲まれて悪徳商売」

お紋(友里千賀子)は村に一つの井戸の水に通行人から金を取っていた。
お紋の弟でヤクザになりたい千太(黒崎輝)は、殿様(高橋英樹)が斬った賞金首ならず者・まむしの弥一を自分が斬った事に譲って貰うが、お紋の店の水を無駄に使った殿様は店を手伝う事になった。
陣内(春風亭小朝)はヤクザの大親分・捨吉(深江章喜)の家にもぐり込み、千石(役所広司)は千太の用心棒になった。
千太はお紋を訪ねるがうち解けず井戸の水の使用に金を取り始め、お紋は殿様と山奥の岩清水を汲みに行くがうまく運べなかった。
捨吉は陣内の商売の意見で千太と兄弟の盃を交わし、竹筒で御神水として売り出し儲け、お千(藤代美奈子)から聞いた殿様は千太を騙したと斬ろうとするが千石が止め、お紋は殿様の考えで山奥の岩清水を竹を繋いで村に引く工事をして陣内の芝居で観音水として売り出した。
捨吉の命令で千太は岩清水を使えなくしてしたが、殿様はお紋に水を売らない約束で捨吉一味を千石・陣内と斬り、千太の目を覚まさせた。


脚本:中原朗
監督:田中徳三

第7話「黒髪の、尼に乞われて用心棒」

殿様(高橋英樹)は早坂(伊吹剛)ら一行に青山利勝として大名駕篭に乗る事を頼まれ、千石(役所広司)は青木(中野誠也)から只で旅する方法を誘われ無銭飲食で捕まり飛び地まで罪人駕篭で運ばれた。
陣内(春風亭小朝)とお千(藤代美奈子)は尼僧(白都真理)の御利益で稼ぐが、儲けを分け前で取られ用心棒にもされ、殿様の行列に会うが尼僧は避け、武士の一団に襲撃されたが蹴散らした。
城の家老(織本順吉)は噂の中で、藩の家督騒動対策中で忍びが隠し金の密書が見つからないと報告し、尼僧が隠し持つ位牌を忍びが盗み早坂に渡すが暗号が判らなかった。
早坂は青木のみを助け藩主だと言い寺で仲間を集め殿様は暗号を盗み見、千石のみ罪人扱いで陣内が目撃し尼僧は密書なしで城に戻れないと言い、不要にされた殿様は尼僧実は秋野(白都真理)から詳細を聞いた。
殿様は城で家老から早坂らの島帰りの影武者を使った反逆と言い、疱瘡で顔が荒れた藩主(中野誠也)から家来が集まらないので家の為に早坂に譲っても良いと聞いた。
秋野は早坂に掛け合い密書を燃やすが斬られ、陣内の案内で殿様が寺に斬り込み千石が駆けつけ早坂一味を斬った。
殿様は藩主に暗号の意味を教えた。


脚本:志村正浩
監督:久郷久雄

第8話「消えた夫、無礼講祭りに消えた女」

殿様(高橋英樹)は共に掏摸に掏られた壺振り・お香(松尾嘉代)と無礼講祭りの馬込宿へ向かい、千石(役所広司)は馬込宿の大国屋(高城淳一)から祭り3日の用心棒を引き受け、お千(藤代美奈子)は殿様らを見かけた。
お香は弥太郎の墓参りし重蔵と逃げた先で火事で焼きただれて死んだといい、殿様とお千は事故死以外の可能性も考えた。
陣内(春風亭小朝)は商売の売り上げを持ち逃げされ戻って所で、祭りを嫌うおしん(竹井美佳)に会った。
八十島(牧冬吉)はお香に探索は続けていると言うが辰五郎(中村孝雄)一味にお御輿で襲われ殺され、それを見たおしんは父の時と同じと言った、父は造り酒屋で今は辰五郎を通して大国屋が商売していた。
大国屋はお香と殿様を殺す事を、辰五郎一味と千石に命じるが、千石は寝返った。
お香は重蔵と思った人影が弥太郎(岩尾正隆)と知り、辰五郎の賭場に乗り込むがいかさまにやられるが、弥太郎がいかさまの邪魔をして三匹は辰五郎一味をやっつけ、殿様は大国屋を斬った。


脚本:小川英・胡桃哲
監督:田中徳三

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