「右門捕物帖:3」
- キャスト
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近藤右門(杉良太郎):南町奉行所同心。「むっつり右門」
伝六(岡本信人):右門配下の岡っ引き。「おしゃべり伝六」
美根(高見知佳):敬四郎の妹。
ちょん松(所ジョージ):敬四郎配下の岡っ引き。本作では質屋。
八助(下川辰平):伝六の父親。元岡っ引きの蕎麦屋。
お千代(山田綾)
お春(渡辺有希子)
たか(横山道代):敬四郎の妻。
村上敬四郎(伊東四朗):南町奉行所筆頭同心。
- スタッフ
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原作:佐々木味津三
- 22:1983年4月26日・偽りの盛装
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百姓・喜作は娘・おせい(深水真紀子)を江戸に捜しに来たが僧侶・義仙(森幹太)に断られ武士に殺され、義仙は老中・真鍋(加藤和夫)に落胤の証拠の刀を見せ、真鍋は家来・鯖江(久富惟晴)に確認を指示した。
右門(杉良太郎)はおきくから細工職人・吉兵衛(津村隆)が武士に狙われていると聞き、刀に真鍋の紋を細工した頃からと言い、右門は伝六(岡本信人)におせいの出身地・佐倉を調べさせた。
義仙はおせいを真鍋に会わせ、右門は吉兵衛が武士を避ける為に牢にいれ、右門は伝六が連れて来た母をおせいに会わせ事情を聞き、おせいは義仙の部屋で本物の刀を探すが見つかり捕らえられ、牢に殺し屋が入り吉兵衛を殺すが右門が牢名主から殺し屋を聞き出し、依頼者を白状させた。
鯖江が義仙に会っていると、右門がおせいを助け出し義仙一味を斬り、鯖江は礼を言い、おせい母娘は帰った。
脚本:白井更生
監督:林伸憲
- 23:1983年5月3日・わらじ哀歌
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新富屋が殺害されわらじ職人・文造(宮田徹夫)が岡っ引き・常吉(仲雅美)と同心・沢田(遠藤征慈)に捕らえられが認めず逃げだし、おとせ(石井めぐみ)に会いたいと伝えるが捕らえられ厳しく詮議された。
右門(杉良太郎)は風邪が悪く伝六(岡本信人)に催促されても探索出来ず、常吉はおとせを利用して文造を騙して白状させ、仕置きがきまった。
右門が直り調べ、疑問が出てくるが沢田は右門を騙して仕置きを行った。
右門は新富屋・女将(小沢寿美恵)が殺害時出入りした者に常吉を除いていたと知り、調べ盗まれた金を見つけ捕らえ沢田に引き渡した。
脚本:山野四郎
監督:林伸憲
- 24:1983年5月10日・大川恋唄
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相模屋三男・弥三郎(本郷直樹)が女郎・おちか(結城しのぶ)と足抜けし、右門(杉良太郎)は同じ店の出の飲み屋・おのぶ(藤江リカ)から事情を聞き、無事に足抜けした女郎はおらず、おちかは男を信じないと言った。
弥三郎とおちかで様子を見るが、女郎屋の松三(平泉征)・辰吉が見つけ助ける代わりに相模屋から金を奪う手引きを約束させ、おちかは弥三郎と辰吉を刺し逃げようとしたが血を吐き倒れた。
右門(杉良太郎)と伝六(岡本信人)は辰吉の死体と簪を見つけ、おのぶが匿うおちかが労咳で余命短いと知り、おのぶと松三・辰吉の狂言と考えた。
弥三郎は店に戻り父と言い合いになり、松三を手引きするが大勢が押し込み騙されたと知ったが、右門が来て罠にはまったと言い全員を捕らえた。
右門は弥三郎をおちかに会わすがまもなく死んだ。
脚本:白井更生
監督:江崎実生
- 25:1983年5月17日・八丁堀から消えた男
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武士に女が斬られ、右門(杉良太郎)は伝六(岡本信人)に矢場を探させおたけが死体としった。
右門は書き役同心・沢田清次郎(佐藤仁哉)から地回りになりたいと言われ、沢田・母(楠田薫)と家を出た元同心・沢田揆一郎(佐藤允)を探し見つけ、おきみ(田島令子)と一緒と聞いた。
おきみは揆一郎を松前屋(三角八郎)の用心棒にし、松前屋はおきみと浪人(黒部進)に次の仕事で止め江戸を離れると言い、揆一郎に清次郎を殺せと言い、峰打ちで川に投げ込んだ。
清次郎に死体が見つかり、右門は同じ切り口と見た。
松前屋の抜け荷取引後に揆一郎が狙われたが、右門が乗り込み一味を捕らえ、揆一郎の手柄にした。
脚本:須藤出穂
監督:江崎実生
- 26:1983年5月24日・日陰に咲いた花ひとつ
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三河屋に盗賊が入り主人らを殺すが手代がにげ金を奪えず逃げ、村上(伊東四朗)らは出向くが、右門(杉良太郎)は伝六(岡本信人)に八王子の籐兵衛を調べさせた。
右門はおみつ(奈良富士子)の店で息子・太吉と会い、籐兵衛でなく仁蔵の事を聞き、仁蔵が籐兵衛になりすましていると考えた。
源太が仁蔵におみつの居所が判ったと告げ次は丹波屋を狙うと言い、伝六は八王子で埋められていた籐兵衛の死体を見た。
仁蔵は太吉を連れだし、おみつに押し入る店の鍵を掏る事を要求し、右門に会ったおみつは泣きそうになり、おみつは盗賊仲間と出かけ伝六と右門が尾行し、丹波屋から鍵を掏り型を取って元に返した。
仁蔵はおみつを仲間にし続けると言い、右門は一味を斬り、おみつと太吉は右門の世話で旅立った。
脚本:奥村俊雄
監督:白井更生
- 27:1983年6月7日・戻り橋の女
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奉行所が盗賊を追うが1人だけ捕まり5人が逃げた、戻り橋でおしの(香野百合子)と夫で伊勢屋番頭・五兵衛(北村総一朗)が居ると掏摸が五兵衛から掏るが右門(杉良太郎)が捕らえた。
五兵衛の留守におしのに吉造(石山律雄)が来て5年振りで匿えと言い、医師の代診(江幡高志)が捕らわれた男を牢で殺し、右門が伝六(岡本信人)に尾行させたが千住でまかれた。
右門はましら一味の住処が千住と知り伝六と探し4人を捕らえた、昔を脅かす吉造をおしのを近くの小屋に隠すが、早く帰った五兵衛に夜中に吉造話す昔の事とおしのが今は夫を愛しているという話しの内容を聞かれた。
奉行所は一味4人から五兵衛の家を聞き出し、右門はおしのから吉造の居場所を聞き捕らえると、五兵衛の案内で役人が来て、右門は吉造を渡し、おしのを見逃した。
おしのは五兵衛に謝り、五兵衛は全て知っていると答えた。
脚本:大久保昌一良
監督:白井更生
- 28:1983年6月21日・跳ねっ返り娘の涙
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美根(高見知佳)が梅吉(うえだ峻)らのあばれ駕篭に乗って酷い目に遭い辰巳屋の跳ねっ返り娘・おふう(田中ひろみ)から高額を要求されるが右門(杉良太郎)が捕らえた。辰巳屋と妻・おたき(伊藤めぐみ)が引き取りに来るがおふうと喧嘩になり、右門は伝六(岡本信人)に梅吉を見張らすが片倉(山本昌平)が気づき誤魔化した。
おふうはあばれ駕篭一味の隠れ家へ行き、辰巳屋に500両を要求したが辰巳屋に弟・正次郎が狂言と言い金渡しを止めさせ、正次郎は片倉と隠し金庫の場所をおふうから聞き出すと告げ、梅吉らに聞き出させた。
盗賊が辰巳屋を殺し隠し金庫から金を盗み、片倉と正次郎は一味を殺し、おたきは右門におふうを引き渡すが、おふうは実母と違い働かないおたきが嫌いだった。
梅吉の死体が見つかり、伝六が片倉と正次郎を見かけ、右門は辰巳屋を継ぐと言う正次郎に梅吉の刀傷はおふうには無理で解き放ちになると告げ、片倉とおたきに助けを求めた正次郎を斬った。
店に戻り辛いというおふうに父の意志と言い、帰らせた。
脚本:高階航
監督:高瀬昌弘
- 29:1983年7月12日・恋の罠
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土佐屋に女を含む盗賊が入り土蔵の鍵を破ったが特殊な鍵だった。
右門(杉良太郎)は女将(谷口香)の店でお紋(茅島成美)と歩き売りの亭主・伊助(西沢利明)に会い、密告があり村上(伊東四朗)は盗賊を逃がすが金は取り返した。
右門は八助(下川辰平)に富蔵の顔を聞くが知らず、金を失った盗賊頭領(外山高士)はお紋に再度の錠前明けを要求したが父の意志は一度だけて断り、盗賊は伊助を脅した。
右門はお紋が錠前明け名人の泣き暗闇の娘と考え、女将からお紋と伊助が2月前に知りあったと聞き、盗賊はお紋に手伝いを求め伊助を痛めるとお紋は指を2本斬り落とした。
証人が伊助が富蔵だと言い、伊助は盗賊らに自分は富蔵で狙った入升屋がお紋の錠前破りが使えなく手伝いを求め押し入ったが、右門が待ち伏せて斬った。
右門はお紋にどのように言うか困った。
脚本:白井更生
監督:高瀬昌弘
- 30:1983年8月2日・からっ風の唄
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大門一家と大田黒一家の香具師争いで右門(杉良太郎)は喜平次(佐久間宏則)を捕らえ、翌朝に大田黒(田口計)の娘・おゆき(壇まゆみ)が迎えたが、喜平次は右門が父を島送りにしたと憎んでいて、右門は喜平次の母(若松和子)から勤め先で疑われ香具師になり、自分が家を出たと聞いた。
喜平次は大田黒から大門元締め殺害を命じられ、おゆきは父に止める様に頼むが喜平次は鉄砲玉と言われ、抜けだし喜平次を探した。
喜平次は大門を狙うが用心棒がおり狙えず、大田黒は殺し屋に頼み大門を殺し喜平次に濡れ衣を着せ捕まる前に探し、右門は八助(下川辰平)と似た手口のむささびの利助を誘き出す罠を仕掛け捕らえた。
喜平次は大田黒の裏切りを知り、おゆきと逃げる前に母を訪ねるが大田黒一家が待ち伏せていたが、右門がむささびの利助が全て吐いたと言い、大田黒一家を捕らえた。
脚本:白井更生
監督:林伸憲
- 31:1983年8月16日・盗人宿の女
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雨に降られ、右門(杉良太郎)は髪結い・銀床に入り仁平(冨田浩太郎)と娘・お銀(三浦リカ)に会い、梅吉(小栗一也)ら盗賊一味は仁平の錠前破りで大店へ押し込んだ。
伝六(岡本信人)は誰も気づかない事が不思議で、右門はいなくなった奉公人・定吉の似顔絵を描かせ銀床で出会ったと思いだし伝六に調べさせ相馬屋番頭・梅吉と知った。
右門と八助(下川辰平)は急病の近江屋主人を助け運び、先代の近江屋内儀(三田登喜子)から自分は後妻で娘を捨て子して死のうとして主人に助けられ娘を探していると聞いた。
右門はお銀から身の上を聞き、仁平は梅吉に足を洗いたいと言い次の近江屋押し込み後と言い、お銀を探りに使わせそこで内儀と会い、見取り図を梅吉に書いた。
家に戻ったお銀を近江屋内儀が訪ね、娘と言うが否定したが、右門が来て聞かれ近江屋押し込みを伝え、右門は押し込んだ梅吉らを捕らえた。
仁平は近江屋内儀がお銀の母と知り、お銀に夢が叶ったと言った。
脚本:津田幸於
監督:林伸憲
- 32:1983年8月23日・泥に咲く花
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右門(杉良太郎)と伝六(岡本信人)は鬼蜘蛛一味のおちさ(堀越陽子)を捕らえに行くが、夫・源次(鈴木ヤスシ)が無関係で病と聞いて、右門は夫の病が直ってから自訴する約束で捕らえなかった。
与力・高岡(中田浩二)はそれを聞き、おちさが姿を消し、右門は源次はおちさの正体は知らなく高岡が来てからいなくなったと聞いた。
鬼蜘蛛一味が押し込むがおちさらしき女が子供を助け、右門は高岡に聞くがおちさの行方は知らないと言うが、実は右門の頼みと偽り鬼蜘蛛一味を教えさすが頭領だけは言わなかった。
高岡はおちさから聞いて仲間を捕らえるが皆自殺し、一味もおちさの裏切りを気づき、右門と伝六(岡本信人)は罠をしかけ鬼蜘蛛一味3名を捕らえた。
高岡はおちさを尾行し源次を連れだし、おちさは右門に連絡し、宿で高岡はおちさと源次と会い頭領の名を聞くと源次は自分と言い高岡を殺したが、駆けつけた右門に捕らえられた。
右門はおちさに自訴の約束だと言った。
脚本:山野四郎
監督:番匠義彰
- 33:1983年9月6日・冬の風鈴
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伝六(岡本信人)は桔梗屋(奥野匠)の妻・お袖(今出川西紀)が襲われたのを助け、村上(伊東四朗)は手に傷があると聞き、右門(杉良太郎)は遊んでいた女郎(渚まゆみ)から後添えと聞き伝六に調べさせた。
桔梗屋は女郎屋でお浜(鳥居恵子)と会い身請けしたいと言い、浪人がお浜に桔梗屋からどれ程絞り取るかと聞いた。
お袖を襲った男の刀傷の死体が見つかりビードロ職人の堺の源七(上田耕一)と判り、お袖はお浜を呼び出し、おしま時代の5年前の事は言わない様に頼み、右門はお浜から友達だった2人が男に襲われた過去を聞いた。
浪人がお浜を呼び出し源七のしくじりでお袖殺しが失敗し、役人に狙われたと言いお浜を斬り、お袖に知らせ死んだ。
右門はお袖を狙っていた一味を捕らえた。
脚本:津田幸於
監督:番匠義彰
- 感想:
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捕物帳の風だが、それ以外が多い。
右門は居合いの達人でたやたら強い。
最初は上司に困り、引き取ったお千代とお春と、世話をやく美根に絡む部分が多い。
伝六は頼りないがその父・八助は頼りになる。
途中から、外で女と遊びまわるが、情報は多く持っている。
奇妙な設定の話しも多い。
ユーモアというか、ハチャメチャに近い。