みをつくし料理帖

キャスト

澪(黒木華)大坂生まれの女料理人。
小松原(森山未來)武士で御膳奉行・小野寺数馬
永田源斉(永山絢斗)医師
芳(安田成美)大坂の料理屋「天満一兆庵」の元女将
嘉平衛(国広富之)大坂・天満一兆庵の主人。
佐兵衛(柳下大)大坂・天満一兆庵の一人息子
富三(大倉孝二)大坂・天満一兆庵の元料理人
種市(小日向文世)澪がつとめる料理屋「つる家」の主人
ふき(蒔田彩珠)「つる家」奉公人
おりょう(麻生祐未)澪と芳が住む江戸・金沢町の長屋の住人
伊佐三(小林正寛)おりょうの亭主
太一(林田悠作)おりょうの子
あさひ太夫(成海璃子)吉原・翁屋の花魁。
又次(萩原聖人)吉原・翁屋の料理番
伝右衛門(伊武雅刀)吉原でも格式の高い「翁屋」の楼主
菊乃(柳生みゆ)吉原・翁屋の新造。
清右衛門(木村祐一)戯作者
坂村堂嘉久(村杉蝉之介)神田永富町の版元「坂村堂」の店主
釆女宗馬(松尾スズキ)料理屋「登龍楼」の主人
末松(毎熊克哉)「登龍楼」の料理長。
坂梨志摩守(山崎一)「御膳奉行」支配若年寄
駒澤弥三郎(波岡一喜)小松原の妹・早帆の夫
早帆(佐藤めぐみ)小松原の妹、駒澤弥三郎の妻

スタッフ

原作:高田郁「みをつくし料理帖」
脚本:藤本有紀
演出:柴田岳志・佐藤峰世

第一回「はてなの飯」2017年5月13日:30m

文化10年江戸で大坂・天満一兆庵の主人・嘉平衛(国広富之)と元女将・芳(安田成美)と女料理人・澪(黒木華)は天満一兆庵の一人息子・佐兵衛(柳下大)を探し、飾り細工を見つけたが嘉平衛が倒れた。
戯作者・清右衛門(木村祐一)は版元・坂村堂嘉久(村杉蝉之介)に連れられたが、料理屋「つる家」の主人・種市(小日向文世)は蕎麦屋は止め別の料理人・澪が作ると言った、客らは野暮な料理だと言い帰った。
種市は澪の戻り鰹の時雨煮に対し、初物好きの江戸っ子は初鰹は食べ、秋の戻り鰹は「猫またぎ」と言い食べないと言った、澪は長屋に帰り芳に大阪と違うと話した、澪は化け物稲荷を手入れすると永田源斉(永山絢斗)が詣った。
種市も戻り鰹の美味しさがわかり売り込むが客は来なかった、小松原(森山未來)が来て戻り鰹を食べて面白い味で見事な下がり眉と言った、澪は隣の太一(林田悠作)に鰹のかやく握り飯を渡し母・おりょう(麻生祐未)から口が利けないと聞いた。
澪と芳は稲荷に詣り種市と知り合った場所だった、芳が具合が悪くなり医者の源斉が治療し、鰹のかやく握り飯を出すとおいしくが食べる機会がないといわれた、澪は「はてなの飯」とふるまい飯を始めて客を集めた、客が並び売り切れとなった。
小松原が来て出した料理を食べて本筋に戻れと言った。


原作:高田郁「みをつくし料理帖」
脚本:藤本有紀
演出:柴田岳志

第二回「とろとろ茶碗蒸し」2017年5月20日

澪(黒木華)と種市(小日向文世)は店が忙しく、長屋のおりょう(麻生祐未)が亭主・伊佐三(小林正寛)を連れた、戯作者・清右衛門(木村祐一)が版元・坂村堂嘉久(村杉蝉之介)に「はてなの飯」が遅く帰ると言うとおりょうが店を仕切った。
種市が澪に料理番付を見せて東の大関・登龍楼と言い、おりょうが余所の店が「はてなの飯」を出していると告げた、芳(安田成美)は仕方ないと言い次の看板料理が必要と言うが澪は「料理の基本がない」との武士・小松原(森山未來)の言葉が気になり、足りないものは出汁と気づいた。
芳は澪を登龍楼に行かせ澪は汁を味わい鰹節の出汁作りを試行錯誤した、医師・永田源斉(永山絢斗)が芳を診に来て、芳と澪は「大阪の店が洪水で流され孤児の澪を芳が拾い奉公人になり嘉平衛(国広富之)が料理人に育て、江戸の若旦那・佐兵衛(柳下大を訪ねるが居なかった」と話した。
澪は源斉から食べ物が薬だと聞き、伊佐三から余所の「はてなの飯」は美味しくないと聞き、出汁を味見させ薄い味と濃い味の双方を一緒に味わいたいと言われ澪は思いついた、小松原が来て種市から合わせ出汁を聞き「娘・つるの命日に澪と出会った」と聞いた。
澪は度々作り直し、大阪屋から昆布と鰹が届き、芳が簪を売り買い種市に好きな様にやらせて欲しいと頼んだ、澪は合わせ出汁を作り茶碗蒸しにして芳に食べさせた。
澪と種市とおりょうは店に出すと客で溢れ「とろとろ茶碗蒸し」と名付けた、澪は小松原から合わせ出汁が出来たのだなと言われた。


原作:高田郁「みをつくし料理帖」
脚本:藤本有紀
演出:柴田岳志

第三回「三つ葉尽くし」2017年6月3日

澪(黒木華)が発案した「とろとろ茶碗蒸し」が人気になり、ひと月後の師走に伊佐三(小林正寛)が種市(小日向文世)と芳(安田成美)とおりょう(麻生祐未)に江戸の料理番付けの関脇に載ったと告げ、種市は夢が叶い喜んだ。
あさひ太夫(成海璃子)は又次(萩原聖人)から料理番付けで上方風茶碗蒸しが人気だと聞いた、翌年に種市は口入れ屋からふき(蒔田彩珠)を雇った、澪はふきに料理を教えた、芳は澪に太一(林田悠作)もふきと同様に両親が居ないと告げた。
清右衛門(木村祐一)と坂村堂嘉久(村杉蝉之介)がふきを見かけ、種市が「とろとろ茶碗蒸し」を出す店が出て急に客足が落ちたと告げ、清右衛門は料理番付けで大関の「登龍楼」の離れが材料が贅沢で値段が高く見栄っぱりの江戸っ子が選ぶと言い、小松原(森山未來)が「とろとろ茶碗蒸し」を食べて美味く大関の店は客の張りだが、澪の味は飽きないと言った。
澪は永田源斉(永山絢斗)に季節の具に変えた「とろとろ茶碗蒸し」を出し、芳が怪我して戻りおりょうが「登龍楼に行き、芳が一口食べて料理長に真似たと文句を言い料理長から言いがかりと突き飛ばされ怪我を負った」と言った。
又次が澪と種市に吉原・翁屋の使いで食べに来れないので「とろとろ茶碗蒸し」を持ち帰りたいと言い、澪は竹筒に詰め葛で封じて渡し野江との大阪の思い出を話した、澪はふきと稲荷に野江を話し、澪は三つ葉で「三つ葉尽くし」の料理を作った。
小松原は妹・早帆(佐藤めぐみ)から縁談を断ると責められ、澪は清右衛門から「三つ葉尽くし」を「登龍楼」が出していると聞いた。


原作:高田郁「みをつくし料理帖」
脚本:藤本有紀
演出:柴田岳志

第四回「ほろにが蕗(ふき)ご飯」:2017年6月10日

つる家店主・種市(小日向文世)は小松原(森山未來)に、澪(黒木華)が澪が考え出した「三つ葉尽くし」の料理をつる家が出す前に登龍楼が客に出し名まで同じだと話した、1814年春に澪は芳(安田成美)と「店の中で澪が料理を研究する様子を見ていたものだけができる」と話しふき(蒔田彩珠)を疑い、店でおりょう(麻生祐未)が疑った。
澪は芳からふきが弟と父の借金を方に登龍楼から送り込まれたと聞き、永田源斉(永山絢斗)が芳を往診すると澪は幼馴染みの野江は「旭日昇天」だが自分は「雲外蒼天」で艱難辛苦を克服出来ると言った。
ふきを追ったは澪は登龍楼に乗り込み店主・采女宗馬(松尾スズキ)に抗議した、采女は料理を真似た料理人・末松(毎熊克哉)を追いだし頭を下げたが、同じ献立でも登龍楼が味を盗んだと思うのは間違いだと言った。
澪は芳とおりょうと種市とふきに「蕗は無駄の無い食材」と言い蕗ご飯を作り皆が感心した、澪は翁屋の料理番・又次(萩原聖人)の弁当の依頼に太夫へと蕗ご飯を渡した、つる家に火の手があがり逃げたが店は焼け落ちた。
源斉が寝込んだ種市を診察し、澪は皆を苦しめるので源斉に店を辞めると言うとこれからだと言われた、澪は又次から弁当を頼まれて作り吉原のあさひ太夫(成海璃子)からの「雲外蒼天」の手紙を渡され、料理を作るならば立ち直るので十両を贈ると聞いた。
小松原は澪らを見張る不審な男らを懲らしめ、采女への伝言を言った。


原作:高田郁「みをつくし料理帖」
脚本:藤本有紀
演出:柴田岳志

第五回「ひとくち宝珠(ほうじゅ)」:2017年6月17日

澪(黒木華)は又次(萩原聖人)から、つる家が全焼したが料理を作る気持ちがあれば十両を使って欲しいとのあさひ太夫(成海璃子)の手紙を見せられた。
つる家主人・種市(小日向文世)は医師・永田源斉(永山絢斗)と元飯田町の家に行き、おりょう(麻生祐未)と伊佐三(小林正寛)と芳(安田成美)とふき(蒔田彩珠)が片づけて準備をしていて、澪は店をやりたいと言い、その後につる家が新しく開店した
小松原(森山未來)こと御膳奉行・小野寺数馬は若年寄・坂梨志摩守(山崎一)から嘉祥の儀で新しい菓子の製作を命じられ、小松原の妹・早帆(佐藤めぐみ)の夫・駒澤弥三郎(波岡一喜)と町を探し歩いた。
澪は戯作者・清右衛門(木村祐一)と版元・坂村堂嘉久(村杉蝉之介)に店の紹介の礼を言うとうなぎ料理作りを言われ、坂村堂が雇う料理人・富三(大倉孝二)をつる家に呼んだ、芳は会い「富三はかつて天満一兆庵の江戸出店の料理人」で江戸出店で芳の息子・佐兵衛(柳下大)失踪裏事情を聞きたい」と思った。
種市は亡き娘の嫁入れ用に貯めた金で芳の簪を買い戻した、富三が芳に「佐兵衛が吉原通いで変わり店の金を使い込み、遊女を殺害して行方不明になった」と言った、澪は源斉から小野寺を聞かれ土用の江戸の食事を尋ねた、澪は寝込んだ芳をおりょうに任せ富三が店を手伝った。
澪は「う」のつく土用の料理を考え、小松原は菓子を食べ飽きて澪を訪ねて「う」のつく料理を考え菓子のヒントを得て「ひとくち宝珠(ほうじゅ)」を作った、富三は芳から吉原探索の為に簪を預かった。


原作:高田郁「みをつくし料理帖」
脚本:藤本有紀
演出:佐藤峰世

第六回「う尽(づ)くし」:2017年6月24日

澪(黒木華)はつる屋店主・種市(小日向文世)に卯の花を使った料理の試作品を食べさせ、ふき(蒔田彩珠)から「味が違うと言う客がいる」と聞き富三(大倉孝二)の料理が気になり、澪は翁屋の料理番・又次(萩原聖人)から料理を頼まれ、富三の料理を味見して手入れの悪い包丁で作ったと聞き、澪は又次に「富三から芳(安田成美)は佐兵衛(柳下大)が吉原狂いで遊女・松葉を殺害した」と聞いたと告げた。
澪はおりょう(麻生祐未)から「富三に吉原探索の費用に芳が簪を預けた」と聞き、又次はあさひ太夫(成海璃子)に澪が料理を作ると告げ、翁屋楼主・伝右衛門(伊武雅刀)はあさひ太夫に医師・永田源斉(永山絢斗)を診させた。
澪はあさひ太夫に青梅の蜜煮を作り、芳が店に出た、澪は富三に簪の返却を求めるが断られる芳に又次が現れて「富三の話しが嘘で、富三本人が店の金を使い込んだ」と言い富三を殴った、芳は「佐兵衛が人殺しでなくて良かった」と言った。
澪は又次から「あさひ太夫は遊女・菊乃(柳生みゆ)を庇い斬られた」と聞いた、ふきから青梅の蜜煮を店に出sると聞き、澪はつる屋で「う尽(づ)くし」を土用に出した、清右衛門(木村祐一)が不満を言うが坂村堂嘉久(村杉蝉之介)は満足した。
源斉は奥医師の父・永田陶斉から土用の鰻に誘われ、菓子の食べ比べで小野寺数馬(森山未來)の「ひとくち宝珠」を見たと聞いた、小野寺は駒澤弥三郎(波岡一喜)からその妻で妹・早帆(佐藤めぐみ)が鰻を料理すると聞くが食べる気がしなく、小野寺は小松原としてつる屋に行き、澪の「う尽くし」を食べて苦手な食べ物は生姜と鱚だと話した。


原作:高田郁「みをつくし料理帖」
脚本:藤本有紀
演出:柴田岳志・佐藤峰世

第七回「ふっくら鱧(はも)の葛叩き」:2017年7月1日

澪(黒木華)は小松原(森山未來)と話し、永田源斉(永山絢斗)が店に来てつる家店主・種市(小日向文世)が珍しい組み合わせと言った、澪は芳(安田成美)から佐兵衛(柳下大)の嫁になって欲しいと言われた。
清右衛門(木村祐一)が坂村堂嘉久(村杉蝉之介)と種市とおりょう(麻生祐未)とふき(蒔田彩珠)らに御膳奉行の不正の話しを考えていると話し、坂村堂は長く想を練る花魁・あさひ大夫(成海璃子)の話しを書けと言った。
吉原で翁屋の楼主・伝右衛門(伊武雅刀)は花魁・あさひ大夫の為に大坂から鱧を取り寄せたがどう猛で又次(萩原聖人)らは扱えなかった、源斉はあさひ大夫と菊乃(柳生みゆ)を診察した、澪は源斉にあさひ大夫の容体を尋ねると江戸では珍しい鱧の料理を頼まれた。
澪は伝右衛門から女の作る料理は駄目だと聞き鱧は初めての料理人には扱えないと言い、源斉は澪と料理に同席すると言った、喜の字屋の料理人が手を噛まれて目がやられた、源斉が伝右衛門に頼んで澪は鱧を捌いて骨きりをして、試食した伝右衛門は感心して礼を言った。
あさひ大夫は鱧料理を食べてを又次に澪の味だと言った、又次はあさひ大夫と澪を障子の隙から合わせた、澪は源斉から小松原が御膳奉行だと聞いた。


原作:高田郁「みをつくし料理帖」
脚本:藤本有紀
演出:柴田岳志

第八回(最終回)「寒鰆(かんざわら)の昆布締め」:2017年7月8日

江戸城で小野寺・小松原(森山未來)と駒澤弥三郎(波岡一喜)ら御膳奉行らは若年寄・坂梨志摩守(山崎一)から市中への食材の横流しを追及された。
半年後の師走につる家の種市(小日向文世)と澪(黒木華)は料理番付け版元から登龍楼との料理の腕比べの話を聞き、清右衛門(木村祐一)や坂村堂嘉久(村杉蝉之介)やおりょう(麻生祐未)に話した、澪はこの話を引き受けたが芳(安田成美)とお題の「寒鰆(さわら)」は大阪では春の魚で冬は油が乗り勝手が違うと話し、澪は評判になれば佐兵衛(柳下大)も知ると言った。
澪は永田源斉(永山絢斗)から唐墨を聞くが時間が無いと言い、おりょうが瓦版で御膳奉行の噂を言い澪は小松原を案じ包丁で怪我した、澪は夜に稲荷で小松原と会い「小野寺か」と問い身を案じたと言い、小松原は「みをつくしは道しるべで道は一つ」と答えた。
翌日に澪は種市らに腕比べをしたいと言い、源斉は又次(萩原聖人)を連れつる家を手伝うと言い、あさひ太夫(成海璃子)からおぼろ昆布を贈られた、源斉は澪を治療して小松原が潔白だと伝えて居なかったと謝った。
翌日から腕競べが始まり登龍楼は多くの料理を揃えた、清右衛門と坂村堂に澪は「寒鰆(かんざわら)の昆布締め」で一品に掛けたと答えた、番付け売り出し日に登龍楼が勝ったが種市は澪と芳とおりょうに「納得行かない客が版元に押し掛けている」と言った。
あさひ太夫は合点が行かないと言う又次に「澪は勝ち負けの為に作らず、精進を重ねるだけ」と言った、登龍楼・釆女宗馬(松尾スズキ)は小野寺と弥三郎と早帆(佐藤めぐみ)に料理を出し小野寺は「唐墨は珍味で腕競べの前から準備していた」「昆布締めでの勝負はたいした度胸」と言った
小松原は澪の料理を食べて指を大事にしろと言って去り、初夏に澪と芳は街で佐兵衛を見かけ追ったがそのまま去った。


原作:高田郁「みをつくし料理帖」
脚本:藤本有紀
演出:柴田岳志

感想:

大坂の料理人が生活習慣の異なる江戸に戸惑いながら進む。
しだいに周囲が皆応援する。

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