人形佐七捕物帳(2016)
- キャスト
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人形佐七(要潤)
お粂(矢田亜希子)
与力・神崎甚五郎(小木茂光)
巾着の辰五郎(三浦涼介)
うらなりの豆六(池田純矢)
- スタッフ
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演出:村谷嘉則・佐藤さやか・中島良
脚本:稲葉一広・穴吹一朗・マキタカズオミ
原作:横溝正史「人形佐七捕物帳」
- 第一夜: 「羽子板娘」(2時間スペシャル):2016年10月04日
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江戸の巷で噂の小町娘・江戸三小町(お蓮・お蝶・お組)が大層評判で、羽子板屋が3人娘の似顔羽子板の汐汲・藤娘・春駒を売り出し売れていた、神田お玉が池の岡っ引き・人形佐七(要潤)は縄張り内の質屋「紅屋」の娘・お組(田中明)が江戸三小町に選ばれ年上女房・お粂(矢田亜希子)や子分・巾着の辰五郎(三浦涼介)と喜び、お蓮(夏居瑠奈)の溺れ死を惜しむと、子分・うらなりの豆六(池田純矢)がお蝶殺しを報せた。
現場で佐七は与力・神崎甚五郎(小木茂光)と会い、小料理屋「辰源」の娘・お蝶(君島光輝)が刺され側に似顔羽子板・藤娘の首が切り裂かれ見つかり、甚五郎が溺死のお蓮の初七日にお蓮の似顔羽子板・汐汲も首を切り裂かれ見つかったと告げ、江戸三小町を狙う連続殺人の可能性が浮上した。
佐七は「辰源」女中頭・お市(渡辺奈緒子)から母・お源がお蝶に美濃屋若旦那との縁談話を進めるがお蝶は乗り気でなく相手がお組に惚れていたと聞き、お市から裏長屋に住む大工の若い衆・紋三郎(ぶっちゃあ)と稲荷裏で会って居たと聞き、紅屋女将・お園(田中美奈子)は一番番頭・清兵衛(原田龍二)と深い仲になりお組が気づいた。
紋三郎は行方をくらまし、藤娘がお蝶の苦情で左右2種類有り右向きは売れ無かったと聞き、佐七はお蓮の父・喜兵衛から反対で相模屋に挨拶に行ったと知り事情を聞き、佐七は「紅屋」女将・お園からお蝶の縁談とお組の事は聞けずお組も同様で、お組はお園に山城屋の叔母に出かけた。
佐七は紋三郎を調べお蝶殺しを否定しお蝶の部屋に鏡で合図を聞き、殺害前日に会い見張られている言われたと聞き、豆六が清兵衛に邪魔されお組を見失い、お市から鏡合図が反対の壁と聞き「辰源」の座敷からと知り、客が鬼瓦紋の羽織に紫頭巾の武家で左腕の傷を聞き、佐七はお粂と悩むと豆六からお組が消え首が切られた羽子板・春駒が「紅屋」の軒先で発見されたと聞いた。
佐七は清兵衛がお組に言い寄り、「紅屋」の旦那が1年前に山城屋に行き急死し供が清兵衛で、豆六に道場主と清兵衛を聞きこませ、佐七は羽子板を調べ刃物が同じだが疑問で、清兵衛に連続と告げ怪しい人物を尋ね右向きの羽子板を聞きお蝶を知っていて、道場主と「紅屋」の繋がりを知り清兵衛が店を狙い旦那の死に関与を疑った。
佐七と甚五郎はお園と清兵衛に下手人の狙いはお組で、甚五郎に鬼瓦紋の羽織と紫頭巾を着せて腕の傷を見せてお市が客だと証言し、お蝶の右向きの羽子板を知り間違って売ったのが清兵衛と言い捕らえ、お組の居場所を聞き出し、狙いはお組だけで狙いは「紅屋」乗っ取りで旦那殺害も疑いお園を殺しお組を狙うが、逆に脅され殺そうとしお蓮の溺れ死を利用し連続殺害と思わせたと白状した。
演出:村谷嘉則
脚本:稲葉一広
原作:横溝正史「人形佐七捕物帳」
- 第二夜 「双葉将棋」2016年10月11日:47m
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将棋の家元が2つあるが仲が悪かった、岡っ引き・人形佐七(要潤)は将棋家元駿河台・宗哲(永堀剛敏)の妻・お才(遊井亮子)からから息子・印哲が攫われたと聞き、巾着の辰五郎(三浦涼介)とうらなりの豆六(池田純矢)に将棋家元・弓町の宗達(山中聡)と駿河台の宗哲(永堀剛敏)がが悪く、宗達の息子・宗銀と宗哲の息子・印哲で真の名人を決める十五番将棋を行うが、対局に向かう印哲の駕籠が頭巾の侍に襲撃され印哲は姿を消したと言い、お才はあと1勝で印哲が勝利で宗達が犯人だと訴えた。
佐七とお粂(矢田亜希子)はお才を見送り、佐七は宗達に会うが否定され宗銀は病と言われた、佐七は宗哲の弟子・金哲と印哲の世話人・五平に頭巾の侍を聞くが顔を見ず、印哲の具合が悪く駕篭を離れまで入れたと聞き部屋を調べ佐七はお才から詰将棋の台と聞くが桂が無く解いてみた、佐七は金哲から顔を見ず、昨夜会った印哲は労咳を患い将棋に打ち込み体調が悪化と知った。
佐七は辰五郎と豆六から攫われた所を見た者が居らず、噂で印哲が対局で血を吐き心配した宗達から宗銀の負けで対局終了の申し出があったが宗哲が断ったと聞き、誰も詰将棋は解けず、佐七は宗哲の屋敷の前で印哲の遺体と小刀が発見されたと聞き、遺体の様子が変で、宗達の申し出を宗哲に聞くが知らないと言われた。
佐七は辰五郎に与力・神崎甚五郎(小木茂光)と小刀の出どころを探らせ、五平に宗達の申し出を尋ねると知らなく、お才に印哲の病気と15番勝負を聞くと打ちのめす為で印哲の遺体を聞くと下手人が吹いたと言われ、佐七はお粂と駒の並びを考え、人に当てた暗号文と見抜き「わがゆくえはおもとにきけ」と知り、辰五郎から小刀は宗達の物と聞いた。
佐七は宗達に印哲の死を告げ小刀を見せ、辰五郎がお才に小刀は宗達の物と言うと喜び、豆六が出かける宗銀を尾行し、辰五郎が五平におもとを尋ね、豆六が宗銀に駒の並びの図面を渡すとおもとを訪ね印哲の居場所を聞きと侍が襲い、佐七と役人らが防いだ。
佐七は印哲の乳母・おもとに長屋に有った駒が印哲の部屋から無くなった駒で死んで運ばれたと言い、捕らえられた五平にお才に頼まれたと認めさせ、お才に印哲は家で死んだが攫われた様に見せかけ宗達を犯人に見せかけ細工し、おもとからお才が宗達に振られたと聞いたと伝え復讐の為に印哲を利用したと言った。
演出:村谷嘉則
脚本:穴吹一朗
原作:横溝正史「人形佐七捕物帳」
- 第三夜 「角兵衛獅子」2016年11月8日:47m
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夜に人形佐七(要潤)は角兵衛獅子の2人の子供が自身番に入るのを見たが、中には七兵衛(菊池均也)と侍・松原錦之介(白洲迅)だけで、七兵衛は「1年前に兄弟は煙草屋柳屋の娘・お柳から百両と手紙を伊十郎に届けるように頼まれるが見つからず翌日返しに戻ると盗っ人と捕らえられ自身番に連れられ手紙はおみくじで、お柳は伊勢に嫁ぎ江戸にいなく、兄弟を羽目板に張ると姿を消し柳屋は訴えを取消し、幽霊が出た」と言った。
佐七は朝帰りと、巾着の辰五郎(三浦涼介)とうらなりの豆六(池田純矢)はお粂(矢田亜希子)から聞き、佐七は3人に幽霊話しを言い辰五郎らに柳屋の捜索を命じ、佐七は松原と柳屋を話すと、柳屋から金を強請っていたと噂の富五郎が殺された報せで行き柱に釘を見つけ、佐七は柳屋の主人・喜左衛門(おかやまはじめ)に富五郎の死を伝えお柳は伊勢と聞き、松原に伊十郎探しの協力を頼むと上方へ発つと断られた。
佐七は自身番で角兵衛獅子兄弟を見つけ七兵衛に事情を聞き、「角兵衛獅子兄弟は逃がし、今年に兄・鶴松が死に仇討ちに来て佐七に探らせようとし、松原が手伝った」と聞いた、佐七はお粂にお柳の姿を誰も見ていないと言うと恋の病だと言われ、辰五郎と豆六が喜左衛門と女中が出入りする場所にお柳が居るだろうと言い、また柳屋が伊十郎を探していると聞いた。
佐七は松原に会い伊十郎の家に連れると釘が危ないと聞き来た時に袖を引っかけ、富五郎を殺害後に自身番に走り佐七を証人にしたが角兵衛獅子兄弟に見られたと告げたが否定された、喜左衛門に伊十郎はお柳の相手で昨年の騒ぎの角兵衛獅子の兄の方が死に兄弟が土蔵で見たのがお柳と言うと、喜左衛門は伊十郎に金を渡せば会いに来るとお柳が考え伊十郎が消えお柳を伊勢に送るが関所破りで戻り隠し、関所破りさせた富五郎が強請ったと言った。
佐七は旗本次男・松原に伊十郎と呼びお柳に会えと言うと富五郎から関所破りと聞いたと言われ、逃げようとする松原を諭し、松原はお柳を看取り捕らえられたが富五郎の悪行を佐七が言い罪は軽く、喜左衛門は角兵衛獅子兄弟に謝り兄弟は皆の前で芸を見せた。
演出:佐藤さやか
脚本:穴吹一朗
- 第四夜 「恋の通し矢」2016年11月15日:47m
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江戸っ子の間で垂木の下を射通す「三十三間堂の通し矢」の弓矢の祭りが人気となった、将軍家弓術指南役・逸見一夢斎(真実一路)の隠居で道場後継者を決める大矢数の通し矢が行われる事になり、粥をすすりながら一昼夜矢を射続け射通した矢の数の多さを競う催しだが、本番前夜に一夢斎の息子・信一郎(末原拓馬)と一番弟子・貝塚喬之助(片岡信和)が練習したが、一夢斎とその娘・楓(伊藤真衣)と矢取り役・東小源太(福士誠治)の前で信一郎が椀の粥をすすり矢を射る際に苦しみ絶命した。
人形佐七(要潤)は子分・巾着の辰五郎(三浦涼介)とお粂(矢田亜希子)が大矢数の通し矢を話すとうらなりの豆六(池田純矢)が一夢斎が佐七を呼ぶと伝え、道場に行き喬之助から事情を聞き毒が盛られたと睨み、楓と小源太は喬之助が下手人と言うと、喬之助は自分の椀を信一郎が取り違えたと反論した。
佐七は一夢斎から信一郎と喬之助の意見の対立を聞き、小源太に事件時の行動を尋ね、椀からトリカブトの毒が見つかり、喬之助と楓は恋約束の間だが信一郎が猛反対と判明し、佐七は小源太から矢取り役で矢羽根の違いで射手を区別し矢は足りないとそのままと聞き、楓から事件の2日前におきん(松尾薫)が来て喬之助の情人と言ったと聞き、佐七は信一郎とおきんが会っていたと知り、小源太が喬之助を恨み楓に想いを寄せると知った。
佐七はおきんから事情を聞くが矢で狙われ、小源太に殺されたと言うと喬之助の矢と聞き、喬之助に聞くと間を否定され事件の様子を聞き、佐七は矢が1本無くなったと知り、回復したおきんから信一郎から喬之助と楓の破談を道場運営の才がないと頼まれ嘘を言ったと聞き、喬之助と楓に告げ道場を継ぐかは別と言い、信一郎が撃つ時の癖を聞いた。
豆六が小源太に足りない矢を聞き探し、小源太が探し見つけ燃やすと佐七が来て犯人だと言い信一郎を見せ矢羽根から毒が見付かったと告げた、騒ぎに紛れ喬之助の茶碗に毒を入れたと小源太と争い捕らえた、一夢斎と喬之助と楓が知り責めると喬之助に抜かれ居場所が無くなり楓も狙ったと言い自害を図ると一夢斎が制止し武芸の心得を話した。
演出:中島良
脚本:稲葉一広
- 第五夜 「嘆きの遊女」2016年12月6日
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5年前の人形佐七(要潤)とお粂(矢田亜希子)の馴れ初めの物語、佐七と巾着の辰五郎(三浦涼介)は七夕祭りの参道で茶店の縁台にお粂を見かけた、男がお粂に近づくと馬鹿囃子と共に十二支の面を被った男たちがなだれ込み踊り暴れ散り散りになるとお粂に近づいた男の遺体が残さていた。
与力・神崎甚五郎(小木茂光)と佐七がお粂と女中・お銀(上杉奈央)を聞き込み、男の荷物から獄衣を見つけ、辰五郎が踊りの一団の一人で兎の面の大工・留吉(金井勇太)を捕らえ、棟梁・染五郎(新井康弘)と留吉がひょっとこ面の男にけしかけられお粂は元は吉原の東雲太夫で今は身請けされたと聞いた。
甚五郎が佐七に殺された男が久造で長崎の密貿易一味「不知火組」の残党で首領・磯貝九郎右衛門が獄門にあい壊滅したが行方知れずの大金がありお粂が絡むと疑い、佐七は留吉に12人だと聞きお粂から身請けした侍・熊谷武兵衛(東幹久)の事を聞くが名以外知らず長崎の事を話し、所在不明の父親の事で久造に呼び出されたと聞き、熊谷が父親の素性を知ると正体を探って欲しいと頼まれた。
佐七は辰五郎に騒ぐを見た網笠浪人を探させ、お粂は熊谷から七夕以降の不審事を尋ねられ、佐七は帰る熊谷を尾行しお粂に関わるなと言われ、甚五郎から熊谷が「不知火組」の残党と聞き、辰五郎から網笠浪人が熊谷で染五郎は踊りの一団は13人と言うが目撃は12人と聞き、佐七は留吉に熊谷を尋ねると熊谷に助けを求め、辰五郎が留吉を捕らえた付近でひょっとこ面を見つけ、甚五郎から磯貝の家族を聞いた。
お粂は留吉から金の有りかを聞かれ脅されると佐七が来て久造殺しは1人2役で犯人と言い、逃げた留吉は熊谷に斬られ、佐七は全てが熊谷が仕組んだと言い争うとお粂が佐七を庇い、熊谷が「不知火組」一味だが磯貝を裏切り金を盗み磯貝の娘・お粂を身請けし久造に脅されついにお粂を脅そうとしたので殺したと言った。
佐七とお粂が熊谷に全てを明らかにせよと言い、甚五郎に自訴したと熊谷を引き渡し、佐七とお粂はその後所帯を持った。
演出:村谷嘉則
脚本:稲葉一広
- 第六夜 「雷の宿」2016年12月13日
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雷雨の中に米屋「俵屋」の娘・お国(小松春佳)が酒問屋・小松屋の息子・宗七(内野謙太)の名で「小松屋」の寮に質屋・銭屋の息子・米三郎(永瀬匡)に誘い出されたが拒むと絞殺された、人形佐七(要潤)は雷を怖がり動けない巾着の辰五郎(三浦涼介)を置いて雨宿りに行き小松屋の寮でお国の死体を発見したが襲われ捕らわれた。
お粂(矢田亜希子)とうらなりの豆六(池田純矢)が辰五郎を噂し、寮に来た辰五郎もお国の死体を見つけ外へ駆け出し、宗七が来てお国の死体を見つけた、辰五郎は豆六を連れて寮へ戻ると宗七と米三郎と芸者・お夏(佐藤玲)が話し宗七は何も起きていないと言った。
辰五郎は翌日にお国の死体が河原で発見されたと知り、佐七は小屋から逃げ出しお粂と辰五郎と豆六に戻り辰五郎から事情を聞き、宗七とお国と縁談話が進むが芸者のお妻(八木のぞみ)とも繋がると聞き調べさせ、佐七は宗七からお妻とは別れたと聞き米三郎から聞き込むと、お妻が河原で死体で見付かった。
米三郎が宗七にお夏の処置も任せろと言い、佐七が色街で遊び人気で聞き込み米三郎からお夏が怪しく早く探せと聞くとお夏が姿を消し、銭屋の小屋で見つけ米三郎の酒で眠らせられたと知り、お妻が宗七を呼び出すが殺され掛けたと聞き、お夏が米三郎に呼び出されたと聞いた。
米三郎が宗七を襲うと辰五郎が入れ替わり、佐七と豆六と宗七が来て米三郎がお妻に宗七を呼び出させ、お国を呼び出し殺し、お妻を殺したと思っていた宗七にお国の死体を捨てさせ、後でお妻を殺したと言い、本当の狙いは宗七でお夏と心中に見せかけ殺そうとしたが、佐七は米三郎に宗七とお国の縁談は商売絡みで、お国は米三郎に惚れていたと言った。
演出:村谷嘉則
脚本:稲葉一広
- 第七夜 「恩愛の凧」2017年1月1日
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人形佐七(要潤)は巾着の辰五郎(三浦涼介)とうらなりの豆六(池田純矢)と佐渡から島抜け男が江戸に入り町を見回り、火傷跡がある男・吉五郎(村田雄浩)に流人の入れ墨を見て様子を見ると、吉五郎の兄弟分・介十郎(石田佳央)が歩く旗本田宮家嫡男・縫之助(岡﨑大和)に凧を投げ、吉五郎は詫び縫之助に渡し縫之助が印籠を渡した。
吉五郎の元女房・お仙(雛形あきこ)と新吉(篠原悠伸)に気づいた佐七だが、すぐに姿を消した、佐七は吉五郎らを追い長屋に行き、吉五郎が去り後に介十郎が毒殺されていて、居合わせた佐七は目撃者の誤解で下手人にされ、自宅謹慎処分された。
佐七とお粂(矢田亜希子)が与力・神崎甚五郎から吉五郎を聞き、辰五郎と豆六に新吉と凧作り名人・吉五郎と田宮家嫡男・縫之助の関係を追わせた、お仙は新吉に田宮家後室・いわ(川上麻衣子)へ文を送らせ、縫之助はいわに凧を聞かれて名人と言い外に出るなと言われた、辰五郎と豆六は凧職人・太助(吉家章人)に吉五郎を尋ね否定された。
辰五郎と豆六は新吉とお仙を聞き込み吉五郎の火傷が取れると考え刺青を探し太助から居たと聞き、お仙と新吉はいわから金を強請り取り、太助が吉五郎の凧を見た、佐七とお粂は吉五郎が縫之助を待っていたと考え田宮家を見張らせた、数日後にお付き侍を尾行し吉五郎にいわと縫之助を話し、佐七は聞き強請りと考えた。
佐七は介十郎の殺害理由を疑い、お仙と新吉が吉五郎の仲間でないと考えお粂に16年前を聞きに行かせた、吉五郎は16年前の太助の父を思い出し去り、いわは縫之助に強請を知られ、佐七はお粂から吉五郎は女房・お仙の為に悪事を働き子が居たと聞いた。
佐七は出かけ、辰五郎と豆六は新吉とお仙を見つけると吉五郎が現れお仙を斬り介十郎の仇と言い、お仙が道連れに吉五郎を刺すと佐七が来て縫之助が吉五郎とお仙の子で、お仙がいわを強請り吉五郎が止めたと言うと、吉五郎は縫之助は無関係と言い、佐七はいわから縫之助が田宮家に来た理由を聞き父が作った凧を大事にしていると聞き、吉五郎は縫之助の婚礼を知り島抜けしお仙から縫之助を守ろうとしたと言った。
演出:佐藤さやか
脚本:穴吹一朗
- 第八夜「開かずの間」2017年1月10日
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7年前に船宿船頭・辰五郎(三浦涼介)は品川の岡場所・福島屋で遊女・お竹(蔵下穂波)から開かずの間を聞いた、「雛祭りの晩に遊女・かしく(田中えみ)が部屋で血を吐きお園(黒川智花)に看取られ死に、以来かしくの幽霊が出るといわれ開かずの間になった」、辰五郎は廊下で客・権次とぶつかり開かずの間で遊女・お新(増田璃子)が血を吐き死ぬのを見つけ下手人扱いされて、岡っ引き・佐七(要潤)の相棒と嘘をつき内々に下手人を挙げて欲しいと頼まれた。
辰五郎はお新の客の権次は姿を消し、女将・お福(真下有紀)からかしくと身請け相手・煙草問屋主人・駿河屋源七(斉藤佑介)との仲が良いと聞き、お園が駿河屋に身請け話を白紙にしたいと話すのを盗み聞き駿河屋が黒幕だと考えた。
辰五郎は駿河屋捕縛しようし福島屋から怒られ、そこに佐七が来て助けられ調べ始め、かしくの薬を見つけ、お園からかしくの事件を聞き2つは繋がると考えかしくとお新が馴染みか尋ね、駿河屋にも尋ね、お園が隠すことを探り、お竹が猫が居ないと探し、辰五郎は権次を見つけ番屋につきだし薬に毒が見つかった。
佐七がかしくとお新が腹違いの姉妹で母・お常(MEGUMI)が半年前に死に、佐七がお園にかしくの死後にお常に金を送ったと言うと、お新を殺したと言うが佐七は何もせず、お竹の猫がお新と似た死に方したと聞いた。
佐七は皆を集め、かしく殺しの下手人は母・お常で毒殺で「かしくがお園に誰にも言うなと頼み、お園が毒をひな箪笥に隠し間が開き取り出し、見たお新がお園を下手人と思い自害を言われお常が下手人と話した、お新を探すと毒を飲み死んでいた」。
お福はお常がかしくを可愛がるが何でも勝れていて羨ましくなり、お常が殺したが頼みでお園がお常に金を送ったと言った、佐七は頼まれ事件を無かった事にした。
脚本:稲葉一広・マキタカズオミ
演出:佐藤さやか
- 第九夜「蛍屋敷」2017年2月7日
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4年前に人形佐七(要潤)に御用聞きに憧れていた大阪の藍玉問屋の息子・豆六(池田純矢)が弟子入りを頼み、巾着の辰五郎(三浦涼介)とお粂(矢田亜希子)が聞き置いてやった。
生薬屋「和泉屋」の隠居所で蛍の舞う蚊帳の中で眠っていたお俊(橘美緒)が殺害され、豆六は辰五郎と堀の天水桶の中から蚊帳にくるまれたお俊の死体と蛍を発見した、佐七と自身番・七兵衛(菊池均也)が調べお俊は「和泉屋」の主人・京造(遠藤雄弥)の囲い者で、和泉屋では1年前に隠居所で後家の隠居・お源(小柳友貴美)が殺害されて千両が消える事件が起き小間物の行商人・彦三郎(宇賀神亮介)が下手人で島送りになったが犯行は否定し続けた
佐七と辰五郎は隠居所を調べ他の女の跡があり、佐七は「和泉屋」主人・和泉屋京造(遠藤雄弥)からお俊が望み住んだと聞き番頭・金兵衛(津田寛治)は京造も疑われたと聞いた、辰五郎がお俊を調べ望んで勤めたと言い、豆六は中から出たお町(吉田まどか)を尾行した、佐七は辰五郎からお源が金兵衛に暇を出そうとしていたと聞いた。
豆六はお町が京造に文を渡すのを目撃し、佐七は隠居所を調べ、辰五郎が金兵衛の身寄りを調べた壊れた店の関係者と言い、お町が京造を襲い豆六が防ぎ佐七らが助けた、お町はお俊の妹で兄を島送りにし姉が調べに和泉屋に入ったが京造に惚れたと言った、佐七は2件が同じ状況と考えた。
京造が金兵衛にお俊の妹がいると告げた、金兵衛がお町殺害を狙うと偽で佐七らが捕らえた、佐七はお源殺しは店を潰された先代への仇討ちと言い、お俊が抜き道を見つけたので殺したと言った
脚本:稲葉一広
演出:村谷嘉則
- 第十夜「百物語」2017年2月14日
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人形佐七(要潤)は与力・神崎甚五郎(小木茂光)に誘われて、巾着の辰五郎(三浦涼介)とうらなりの豆六(池田純矢)を連れて、旗本の隠居・篠崎鵬斎(麿赤兒)が主催する「百物語」に参加して、隠居所で鵬斎の次男・篠崎光之助(大和孔太)と寄席芸人・亀廼亀次郎(橋本一郎)と戯作者・宝井喜三治(小野ゆたか)と剣客・磯貝秋帆(寺井文孝)と巫女・薬子(最所美咲)と芸者・小菊(森野美咲)と武家の娘・綾乃(高田夏帆)らた12名が怪談話を始めた。
佐七と辰五郎と豆六と甚五郎と光之助と小菊が順番に話して蝋燭を1本ずつ消し隣室の鏡を見に行った、次に喜三治が話すが何故か白け、鏡を覗きに行き悲鳴が上がり、磯貝と亀次郎が連れると喜三治は気分が悪いと言い、磯貝と亀次郎と綾乃と薬子と話し最後に鵬斎が話し蝋燭を消した、謎の笑い声が聞こえて佐七が灯りを点けさせると喜三治の死体が有った。
甚五郎と佐七らが調べ現場に綾乃の簪の傷があり、磯貝の当て身痕が有り、薬子が打った蚯蚓腫れが有り、鵬斎の手紙が有り、喜三治の草草紙が有り、鵬斎の手紙が行方不明の息子で光之助と腹違い兄弟・又五郎(中村亮太)宛で、甚五郎と佐七は鏡の部屋でからくりを見つけ喜三治の悲鳴の理由を知り又五郎の人形で前に入った小菊を疑った。
佐七は薬子に又五郎が死んで居ると言い口寄せを頼み亀次郎に顔真似を頼むが顔を知らないと言われ、綾乃に又五郎の許嫁と言うが否定し、小菊に密会芸者で薬子は乳母と言い、佐七は7人が下手人と言い、亀次郎が声色で生きていると見せかけて皆で殺害し、仇討ちしたと言い、鵬斎が認めて自害し喜三治が又五郎の草草紙を盗んだと言った。
脚本:マキタカズオミ・稲葉一広
演出:中島良
- 第十一夜「捕物三つ巴」2017年3月7日
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お粂(矢田亜希子)は人形佐七(要潤)と喧嘩して家を飛び出し、林の道で大八車とぶつかり襲われ秀麗な若衆に助けられた、大八車の長持から女の刺殺体が見つかり逃げた男を若衆が追い、残されたお粂は巾着の辰五郎(三浦涼介)とうらなりの豆六(池田純矢)と会い、落ちた手紙を見つけて、佐七に話した。
翌日に遺体が南京手妻一座の花形で双子姉妹の姉・松鶴(大塚加奈子)だと判るが、妹の竹翠(大塚加奈子)も昨夜から行方不明で、姉妹を贔屓ぼ長崎通辞・鵜飼高麗十郎(西村雅彦)が捜索で佐七と「捕物勝負」と聞き、佐七は廃屋で南京手妻一座の親方・源蔵(山田明郷)と鵜飼に会い3日前に若衆が訪ねたと聞いた。
お粂は手紙を手がかりに寺の小姓・梅鶯(大塚加奈子)と会い、佐七と鵜飼は廃屋の衣裳箱の中に竹翠の刺殺体を見つけた、佐七らは廃屋で待つとお粂が来た、佐七らがお粂が梅鶯を連れ「三つ子の姉妹で父が清国人で男に呼び出され襲われた」と聞いた。
佐七は長崎奉行所与力・高田新兵衛(髙橋洋)から鵜飼が幕府に不満を持つ危険と見られ清国人と通じる噂を聞き、佐七は鵜飼に死体を運ぶ中間を話し、手の紋を写し取り、豆六は渡り中間・三次(下川真矢)を知り見張り、梅鶯から母の弟を聞いた。
佐七は鵜飼に「姪の松鶴と竹翠を殺し梅鶯を狙う」と言い、梅鶯を逃し松鶴の死体を見つかり「捕物勝負」をして、松鶴の下手人を隠し梅鶯を見つけ殺害を狙ったと言い、衣裳箱の手形が鵜飼で証拠だと見せ、三次の死体も見つかったと告げた。
脚本:稲葉一広
演出:佐藤さやか
- 第十二夜「音羽の猫」2017年3月14日(最終話)
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吉野家の遊女・お咲(桐嶋美結)は旗本の元囲い者・お銀(南野陽子)に止められて、お銀の配下の用人・萩原十太夫(青木伸輔)に刺され死に、手には巾着の辰五郎(三浦涼介)の印伝革の煙草入れが握らされた。
与力・神崎甚五郎(小木茂光)が人形佐七(要潤)とうらなりの豆六(池田純矢)に偽金造りの探索を伝え、お粂(矢田亜希子)が来て辰五郎が岡っ引き・鳥越の茂平次(ダンカン)には遊女殺しの下手人で捕えられたと告げた。
佐七は茂平次に頼み3日の猶予を貰い、辰五郎から数日前にお咲が可愛がる白猫の金色の爪を切り怒られ、お咲に謝りに行った後で煙草入れを失くしたと聞き、甚五郎が猫の爪を調べ、佐七は白猫の飼い主・お銀に会うと何も消えず白猫捜しを頼まれた。
佐七はお咲が場所を移った理由を疑い、お粂が辰五郎から話しを聞き茂平次と言い合い、佐七は猫を探し釜屋の女将・お仙(大島蓉子)からお咲に夫婦の約束をした錺職人の芳太郎(岩田玲)がいたが2月前に行方不明と聞き、家主・伝助(深沢敦)から幼馴染みで猫を使い手紙をやりとりと聞いた。
芳太郎が遺体で発見され、佐七は殺しと考え芳太郎の爪に金色の粉を見つけた、お粂が茂平次を尾行し十太夫と会い、佐七はお銀から猫の首輪と鈴を尋ね、お咲が偽手紙で呼び出されたと知るが証拠が無く、佐七は豆六に茂平次の小判を盗ませると偽金と判った。
茂平次がお銀と十太夫から荷物を運び、佐七はお銀にお咲と芳太郎殺しの真相を話すと言い、「芳太郎が偽金造りから逃げるが捕まりお咲が場所を移り探り、お咲が猫の爪の金から芳太郎と連絡したが、お銀が爪を切られた猫から手紙を見つけお咲を呼び出し殺した」と告げた。
甚五郎と豆六が茂平次の荷物から偽金作りの道具を見つけ、佐七は時間を稼ぎ証拠を見つけたと告げ、十太夫を捕らえお銀が偽金作り下手人だと言い、お銀が芳太郎を錺職人と言い疑ったと告げた。
脚本:稲葉一広
演出:村谷義則
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時間軸が乱れた構成を取る。
主人公が事件に関わる話しが多い。
捕り物と謎解きが中心の話しが主体だ。