「ぼんくら2」

キャスト

井筒平四郎(岸谷五朗):南町奉行所同心。本所深川見廻り方。
志乃(奥貫薫):平四郎の妻。
佐吉(風間俊介):鉄瓶長屋の差配人のころ平四郎らと知り合う。葵の子ども。
葵(小西真奈美):湊屋総右衛門の姪にして愛人。佐吉の実の母。
久兵衛(志賀廣太郎):湊屋総右衛門の右腕とも呼べる存在。
おふじ(遊井亮子):湊屋総右衛門の正妻。
お恵(村川絵梨):佐吉の女房。
彦一(合田雅吏):有名な料亭「石和屋」の元板前。
宗一郎(屋良朝幸):湊屋総右衛門の長男で、湊屋の跡取り
小平次(植本潤):井筒家の中間。
弓之助(加部亜門):平四郎の甥。志乃の姉の嫁ぎ先・河合屋の三男
おでこ(三太郎)(高村竜馬):政五郎の家の居候。
湊屋総右衛門(鶴見辰吾):大店・湊屋の主人。
政五郎(大杉漣):捕物名人として名高い回向院の茂七の一の子分。
お徳(松坂慶子):幸兵衛長屋の住人。煮売屋

スタッフ

原作:宮部みゆき「日暮らし」
脚本:尾西兼一
演出:吉川一義・酒井信行・真鍋斎

第1回『哀(かな)しき再会』2015年10月22日:43m

本所深川見廻り方同心・井筒平四郎(岸谷五朗)は妻・志乃(奥貫薫)と住み、甥・弓之助(加部亜門)がおとよを連れ来て縁談の相談し、小平次(植本潤)が連れ植木職人の佐吉(風間俊介)が訪ねてきたが何も告げず帰った。
佐吉は妻・お恵(村川絵梨)と子・長助と暮らすが喧嘩し、平四郎は幸兵衛(島田順司)長屋を見回ると煮売屋・お徳(松坂慶子)が岡っ引き・政五郎(大杉漣)に文句を言い、おかずやが夜逃げと言い、法春院で晴香(黒川智花)が手習いし佐吉の実の母・葵(小西真奈美)の死体を見つけ、弓之助が平四郎に佐吉が捕まったという知らせ、芋洗坂に駆けつけたが会えず佐吉は何も話さず、弓之助を残し現場に行き岡っ引き・八助(螢雪次朗)と会い手拭いで絞められた跡があり、女中・お六(西尾まり)は何も知らず、差配に湊屋へ連絡し久兵衛(志賀廣太郎)が来ると言った。
湊屋総右衛門(鶴見辰吾)が定廻り同心・佐伯錠之介(島田久作)に金を渡し、平四郎は佐吉が葵の死を見つけたと聞き、久兵衛が来て挨拶し何を企むと聞いた。


演出:吉川一義

第2回『信じる心』2015年10月29日

井筒平四郎(岸谷五朗)は久兵衛(志賀廣太郎)は八助(螢雪次朗)に佐伯錠之介(島田久作)と湊屋総右衛門(鶴見辰吾)とで話が付いていると言い、佐吉(風間俊介)が葵殺しの下手人と話がついていると頼まれた。
久兵衛はお六(西尾まり)に面倒を見るが平四郎への口止めを言い、おかず屋の小女らがお徳(松坂慶子)が女将の失踪に関係すると恨み、平四郎は甥・弓之助(加部亜門)におふじ(遊井亮子)が佐吉に葵の事を話したのがきっかけと言い、小平次(植本潤)がお恵(村川絵梨)を手伝い、平四郎は政五郎(大杉漣)と話し、おとよ(大森絢音)が幸兵衛長屋の平四郎に弓之助の文を持って来て見合いの事を話した。
「石和屋」の元板前・彦一(合田雅吏)がお徳に働く事になり、佐吉は湊屋の計らいで放免されお恵に戻り、すぐに平四郎を訪ねると本当の事を話すと信じていると言われて殺していないと聞き、平四郎は弓之助と政五郎を呼び佐吉の話しを聞いた。


監督:吉川一義

第3回『鬼の棲(す)む家』2015年11月5日

井筒平四郎(岸谷五朗)と甥・弓之助(加部亜門)と政五郎(大杉漣)は佐吉(風間俊介)から話しを聞いた。
鉄瓶長屋跡におふじ(遊井亮子)が住み藤屋敷と呼ばれ、佐吉が植木手入れに呼ばれ藤を咲かせると実母の葵の事を言われたが以降会えず、湊屋総右衛門(鶴見辰吾)に聞くと死んだと聞くがおふじが葵を殺したと疑い、妻・お恵(村川絵梨)に全て話したが、おふじが屋敷で首を吊りかけ総右衛門から葵が生きていると聞き、佐吉は待てずに芋洗坂に行くと葵(小西真奈美)の死体を見つけ女中・お六(西尾まり)に見られ逃げ帰った。
平四郎は政五郎に同心・佐伯錠之介(嶋田久作)と八助(螢雪次朗)を通しての葵殺し探りなおしを伝え、妻・志乃(奥貫薫)と弓之助と佐伯もてなしを考えお徳(松坂慶子)に頼み彦一(合田雅吏)が引き受け、お六に会い事情を話し「子捨て親」と話したと聞き、お六に孫八(なだぎ武)が付きまとい葵に奉公し娘らを法春院で晴香(黒川智花)の手習いに通わせたが、お六に孫八が現れ葵に話すと「子盗り鬼」が多く亭主の死を疑い、孫八が娘を拐かし久兵衛(志賀廣太郎)の指示で時を稼ぎ、葵と孫八が争ったと聞いた。


演出:酒井信行

第4回『穏やかなる死体』2015年11月12日

井筒平四郎(岸谷五朗)は甥・弓之助(加部亜門)を脅かし妻・志乃(奥貫薫)に叱られ、「子盗り鬼」を話し湊屋総右衛門(鶴見辰吾)が孫八(なだぎ武)相手に仕掛け葵(小西真奈美)が騙したい相手が居るとお六(西尾まり)に話し自分が幽霊だと告げたと話し、孫八が葵を恨んだと考え現場を再現し足下にいた佐吉(風間俊介)は犯人でなく、近づける人物と考え、おふじ(遊井亮子)が犯人なら協力者が必要だった。
平四郎はお徳(松坂慶子)と彦一(合田雅吏)に同心・佐伯錠之介(嶋田久作)のもてなしを頼み、下っぴき・杢太郎(丸川敬之)が法春院で晴香(黒川智花)におはつがいないと告げ屋敷で見つけ「子盗り鬼」の影を見た、平四郎は佐伯から葵殺しを調べなおす許しを得たが湊屋が身内を庇っていると聞いた。
平四郎に弓之助がおでこ(高村竜馬)が物を憶え自分が目録を作る作業を告げ、平四郎は佐伯から湊屋が身内を庇うと聞いたと話すと、弓之助はさっぱりした葵殺しの現場から佐吉に事情を聞き、事件は咄嗟の犯行だと推理し恨みとは関係がないと考えた。
平四郎はとうとう鍵を握る人物の湊屋総右衛門と会うことにして久兵衛(志賀廣太郎)に連絡し、葵の家を政五郎(大杉漣)らと掃除し弓之助とおでこが畳の匂いを調べ、杢太郎が平四郎に「子盗り鬼」が出ると言いおはつの事件を話し、晴香が政五郎に話すと弓之助が匂いを嗅いだ。 夜に平四郎は総右衛門らを迎えた。


監督:真鍋斎

第5回『新たなる容疑者』2015年11月19日

井筒平四郎(岸谷五朗)は政五郎(大杉漣)と湊屋総右衛門(鶴見辰吾)と宗一郎(屋良朝幸)と久兵衛(志賀廣太郎)を迎え、葵(小西真奈美)の殺しの下手人は佐吉(風間俊介)でないと言い、本音を聞きおふじ(遊井亮子)が首つり以降乱心したと聞き、商売仇を尋ねるが否定され、孫八(なだぎ武)は久兵衛が別邸に住まわすと聞いた。
平四郎は政五郎に下っぴき・杢太郎(丸川敬之)が法春院で「子盗り鬼」を見た事を話し、翌日に佐吉に事情を告げ弓之助(加部亜門)が晴香(黒川智花)の匂いを言い佐吉は葵の匂いを話し弓之助は匂いの正体を疑い、久兵衛が来て平四郎は湊屋の跡取り・宗一郎が総右衛門の実の子でないと聞き、弓之助から姉・おとよの嫁入れを聞いた。
平四郎と弓之助らはお徳(松坂慶子)の店で土産の折り詰めを頼み、帰りにお六(西尾まり)の店に行き思い出した事を聞き、平四郎は湊屋の別邸に旅だった。
弓之助とおでこ(高村竜馬)が政五郎に、幼子・おはつが葵殺しの下手人を見て葵の家近くで首を締められたと考え、おはつの身を案じて芋洗坂へ向かい、平四郎らは久兵衛に迎えられた。


演出:真鍋齊

第6回『ただよう香り』2015年11月26日

弓之助(加部亜門)は政五郎(大杉漣)とおでこ(高村竜馬)と芋洗坂の番所で岡っ引き・八助(螢雪次朗)におはつの首締め事件と杢太郎(丸川敬之)の行動を尋ねるが否定的で、弓之助は香りを煙草と考え、杢太郎と晴香(黒川智花)に会い家に誘われ話し帰り内密におはつの事を話した。
井筒平四郎(岸谷五朗)と小平次(植本潤)は孫八(なだぎ武)に会いに久兵衛(志賀廣太郎)を訪ね、孫八は「子盗り鬼」を見ると衰えていた、葵(小西真奈美)が一座を使いおふじ(遊井亮子)を慰めると考えたと考えた。
弓之助らがおはつの家に行くが何も話さず杢太郎にまかせ帰り、平四郎は宗一郎(屋良朝幸)に会い、湊屋の子でないと言うと久兵衛の話しと食い違いおふじに跡取りになれと言われたが父に刃向かえなかったが、おふじの首つりで家を出ると言うと待てと言われたと聞き、平四郎は長い話を聞かせ、下手人が居なくなったと言った。
佐吉(風間俊介)が妻・お恵(村川絵梨)と子・長助と話し、平四郎は川崎から戻り弓之助に話すとおはつから何も聞けず貧しさに驚いたと言い、一風変わった「通りもの」の仕業でおはつが知る人物と弓之助は考えおでこと似た事件を探した、志乃(奥貫薫)が大福を買おうとすると女中が多数買い無くなったと言い、平四郎は煙草を聞くと葵の手元にあった香りを楽しむ唐渡りの煙草と言われ宗一郎から聞いたと思い出し、煙草を吸った客が下手人と言うと弓之助は匂いが重要だと言った。
弓之助は政五郎とおでこに煙草を聞き、3日後に杢太郎が来ておはつが消えたと言った。


演出:吉川一義

最終7回『鬼の正体』2015年12月3日

井筒平四郎(岸谷五朗)と弓之助(加部亜門)は杢太郎(丸川敬之)から芋洗坂でおはつが消えたと聞きおでこ(高村竜馬)と芋洗坂の番所で岡っ引き・八助(螢雪次朗)を見かけ、弓之助は平四郎に下手人が判り過去の犯罪とも関わると言った。
平四郎と政五郎(大杉漣)は葵(小西真奈美)と過去の犯罪と繋がる事を探し、弓之助は殺された現場に漂っていた煙草の匂いが原因で晴香(黒川智花)が下手人だと言うと、芋洗坂で晴香におはつが拐かされ葵屋敷に立てこもる事件が起き、晴香は過去に姉妹と母と仲が悪くある日に着物で言い合い母が晴香のみを叱り、晴香が煙草の匂いの仲で母に鉄瓶を投げつけ殺し家から出されていた。
平四郎と弓之助と政五郎とおでこらが葵屋敷に行き、杢太郎が説得するが晴香は聞かず、弓之助が晴香にお春の鬼が潜むと説得すると、おはつを逃がし刃物で立て籠もり、弓之助は平四郎と政五郎に関係者と幻術一座を集めさせ、平四郎はお徳(松坂慶子)と彦一(合田雅吏)に炊き出しを頼んだ。
弓之助は晴香と話し断られるが続け、平四郎は八助に同心・佐伯(嶋田久作)を呼ばせ、宗一郎(屋良朝幸)が幻術一座を連れて来て、弓之助はお六(西尾まり)と一座と打ち合わせお徳らの炊きだしを受け、平四郎は八助から佐伯の承知の手紙を受け取り、煙草の匂いを籠もらすと役者が化けた葵が晴香に亡者になったと呼びかけ、晴香の包丁を払い亡者は1人だけと死ぬなとたしなめ、母に似て居るかと聞き許そうと告げて去った。
弓之助が倒れていた晴香を助け、晴香は事件当日にお六を訪ね会った葵と煙草の匂いで母を思い出し鬼になり葵に気づかれたと思い殺したと話し、平四郎は佐伯に任せ、佐吉(風間俊介)とお恵(村川絵梨)に下手人・晴香の仏門入りを告げた・・・・。


演出:吉川一義

感想:

感想: 殺人事件を広まるのを避ける為に隠したが、一度捕らわれた者の疑いは残った。
事件を地道に見なす内に、全く異なる犯行と明らかになって行く。
現代ミステリーを江戸時代にもち込むと、自然な事も多い。

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