赤ひげ

キャスト

新出去定(船越英一郎)
保本登(中村蒼)
森半太夫(古舘佑太郎)
津川玄三(前田公輝)
お杉(大後寿々花)
竹造(前原実)
天野源伯(麿赤兒)
天野ちぐさ(MAYUMI)
天野まさを(奈緒)
お常(山野海)
お光(久保田磨希)
お雪(真凛)

スタッフ

原作:山本周五郎「赤ひげ診療譚」
脚本:尾崎将也・川﨑いづみ
演出: 深川栄洋・後藤孝太郎・皆川智之 ほか

第1話「新人医師来たる」:2017/11/03:43m

3年間長崎でオランダ医学を学び江戸に戻った保本登(中村蒼) は父の命で小石川養生所に向かい、貧困者のための医療所で医師・森半太夫(古舘佑太郎)と医師・津川玄三(前田公輝)は重病妊婦で「赤ひげ」こと新出去定(船越英一郎) を呼び新出は助け、保本は「3年待てず許婚・天野ちぐさ(MAYUMI)に逃げられ、天野源伯(麿赤兒)が手を回したと考え」ていた。
保本は養生所で見習いで働き始め、森は保本を案内し、去る津川は保本に養生所座敷牢におゆみ(宮澤美保)という2人の男を殺した気うつ症の患者が閉じ込めらると告げ、お杉(大後寿々花)はおゆみを世話した。
保本は赤ひげに医療帳面を取られ、使用人・お常(山野海)とお雪(真凛)とお光(久保田磨希)に赤ひげに勝てないと言われ、赤ひげは幕府の経費削減に異をとなえ、保本はお杉におゆみの様子を問い話しが聞きたいと言われた。
保本は赤ひげの往診に同行し貧しい人ばかりで、労咳のお杉の母に会い、保本はお杉は母の死に目に会えないと怒るが赤ひげは思い違いと告げた。
おゆみが逃げ皆が探し、保本は見つけ「病気で無い」と身の上を聞き「殺される前に殺す」と命を狙われ、赤ひげに助けられ、おゆみの父・伊勢屋(林与一)はお杉を責め、赤ひげは伊勢屋に自分は逃げているがお杉のおかげでおゆみが生きていると告げた。
保本は養生所で暮らし、天野まさを(奈緒)が来た。


原作:山本周五郎「赤ひげ診療譚」
脚本:尾崎将也
演出:深川栄洋

第2回「父娘(おやこ)の絆」:2017年11月10日

小石川養生所で医師・保本登(中村蒼)は医師・森半太夫(古舘佑太郎)に代わり診察すると、ちぐさの妹・天野まさを(奈緒)が訪ねて来たが追い返し、使用人・お常(山野海)とお光(久保田磨希)とお雪(真凛)とお杉(大後寿々花)は様子を疑い、赤ひげ・新出去定(船越英一郎)は素性を言わない老人(山本學)を保本に診させ、膵臓癌だが治療法は無いと告げた。
長屋で富三郎(松田洋治)は女房・おくに(田畑智子) に父から金を貰えと乱暴を行い、おくには亭主が盗みを働くと知った、新出は使用人・竹造(前原実)と保本と商家の女将を往診し金があまり暇な病と愛想し大金を受け取った。
新出と保本は長屋の大家・松造から「おくには亭主・富三郎を更生の為に奉行所に訴えたが、逆に奉行・島田に収監され、宿主人・金兵衛(村松利史) に泊まる六助におくにの子らを連れるがいない」と聞いた、新出と保本は病の子らを養生所に連れた。
医師・津川玄三(前田公輝)は養生所に戻り、お杉はまさをに会い「ちぐさが他に男を好きになり、天野源伯(麿赤兒)はちぐさを勘当して保本がちぐさを許すのを待つ」と告げ、養生所で子らは老人に会った。
新出と保本は奉行所で、おくには流行病だと言い役人を遠ざけ「父から母が富三郎と逃げ、母は富三郎をおくにの亭主にした、おくには知らずに父を遠ざけた」と聞き、新出と保本は養生所に戻りおくにを連れ、おくにと子らは倒れ危篤の六助に会い手紙を読み、保本は六助の臨終を看取った。
富三郎が捕まり、新出は金兵衛から六助が残した金を取り返した。


原作:山本周五郎「赤ひげ診療譚」
脚本:尾崎将也
演出:深川栄洋

第3回「最期の告白」:2017年11月17日

使用人・お杉(大後寿々花)とお常(山野海)とお光(久保田磨希)とお雪(真凛)が嵐が来ると話し、医師・保本登(中村蒼)は作業着を着て笑われ、嵐が去り赤ひげ・新出去定(船越英一郎)は保本に労咳患者・佐八(鶴見辰吾)を診させ、頼まれなくとも長屋の修理をする仏様のようだと言われた。
長屋の裏の土から骸骨が出た、佐八は病が悪化し死んだ恋女房・おなか(宮本真希)の名を呼び「佐八はおなかから一緒になると聞き喜び、10年前の大火事で死に別れた」と聞いた。
保本は訪問した天野まさを(奈緒)から「千草が身籠もり、父・天野源伯(麿赤兒)に勘当を止める様に取りなして欲しい」と聞き、医師・津川玄三(前田公輝)は考えたいと言う保本の気持が判ると告げた。
新出は保本と壱岐守を往診し食事療法を守れと告げ高額を求め、保本に貧乏人は粗末な食事で病み大名は贅沢な食事で病むと告げ、平吉(神戸浩)が酔って佐八の見舞いに来て新出は連れ帰りを認め、お常は役人から骸骨は古く殺された若い女と聞いた。
保本と医師・森半太夫(古舘佑太郎)は佐八から長屋に呼ばれ「おなかの親に会わせて貰えず、火事で居なくなり、ある時に子連れのおなかと会い、ある夜におなかが来て『別の男と一緒になれと両親に言われたが佐八と一緒になり、火事で親を裏切った罰が当たったと思い男に戻った』と言い、おなかは佐八に抱かれて自分を刺した」と聞き骸骨はおなかだと打ち明けられた。
保本らは佐八を看取り、3年前に千草の事を何も考えていなかったと思った。


原作:山本周五郎「赤ひげ診療譚」
脚本:尾崎将也
演出:深川栄洋

第4回「兄貴と弟の轍(わだち)」:2017年11月24日

医師・保本登(中村蒼)は世話人・お杉(大後寿々花)から養生所座敷牢のおゆみ(宮澤美保)の状態が良いと聞くが首を吊り、赤ひげ・新出去定(船越英一郎)は助けて保本に人を殺めた事を正気になると苦しむと告げた。
医師・津川玄三(前田公輝)と新出は大工・藤吉(駿河太郎)と妻・おちよ(友利恵)から助けを求められ、保本と医師・森半太夫(古舘佑太郎)は弟のような猪之助(木村了)を診に長屋に行き気の病と思った。
新出の指示で保本は猪之助の治療を始め、藤吉は気の病でないと告げ、居酒屋のおせいが猪之助に殴り込み「藤吉が所帯を持った頃から猪之助はおたかに惚れたが振り、次におせいに惚れたが振り、次第に仕事せず食事もとらなくなった」と聞いた。
保本は新出に告げ、養生所で猪之助はお雪(真凛)の食事を取らず返せと告げお杉におゆみの様子を問い、新出は猪之助は藤吉に惚れていて引き離せと命じ、保本は猪之助から女が怖いと「親方の娘・お玉がなつき口づけされて」怖くなったと聞いた。
藤吉はおちよに猪之助の様子を見に行かせ藤吉は頼みを聞き、藤吉は新出と保本に「お杉を猪之助の嫁に望み」、新出はおちよは猪之助の面倒ばかりみたが藤吉に構って貰えないと告げ、藤吉は猪之助におちよと江戸を離れると告げつきまとうなと言い殴り合い、いつか会おうと告げ別れた。
猪之助は10日後に大工仕事を始め回復して行き、養生所を去った。


原作:山本周五郎「赤ひげ診療譚」
脚本:川﨑いづみ
演出:深川栄洋

第5回「兄妹の行く末」:2017年12月1日:44m

医師・保本登(中村蒼)は医師・森半太夫(古舘佑太郎)と津川玄三(前田公輝)から赤ひげこと新出去定(船越英一郎)の信奉者だと言われた。
肺病の芸者が養生所へ逃げてきて、使用人・お雪(真凛)は名はおきみと告げ、新出は保本と森を連れて岡場所へ乗り込むが女将・おかつは病人は居ないと断り、高熱のおとよ(大出菜々子)を見かけた、おきみが喀血して死んだ。
翌日に保本は実家に戻り病気の母・八重(丘みつ子)に会い天野まさを(奈緒)が看病に来ていた、新出と保本は商家を往診して金を受け取り金を払いたくなく厭味を言われ、帰り道に新出と保本が襲われたが新出は暴漢を殴り倒した、新出は骨が折れた一味・栄二(小柳友)を養生所へに連れ帰り手当てした。
お雪とお常(山野海)は栄二を気遣い、保本は使用人・お杉(大後寿々花)に愚痴を話しどのような医師になるかを悩み、栄二は新出に岡場所の医師・石庵が襲わせたと話し岡場所で働く妹・おとよを助けたいと話した。
おかつはおとよに客を取らせようとし、新出は石庵に会い襲わせた理由を問い、保本は岡場所に行きおかつの店に行き女におきみは死んだと告げ、津川は客を取るおとよに会い、保本と津川はおとよを連れ出そうとして用心棒に囲まれた。
新出は奉行所役人を連れて来て、梅毒の女らを見つけ「おきみが知らせに逃げた」と聞き、新出は石庵が白状したと告げ女らを養生所へ引き取った、おとよと栄二が会い、1月後に二人で養生所を去った。


原作:山本周五郎「赤ひげ診療譚」
脚本:川﨑いづみ
演出:後藤孝太郎

第6回「子殺しの罪」:2017年12月8日

赤ひげこと新出去定(船越英一郎)は医師・保本登(中村蒼)に、夫・十兵衛(荒井志郎)は頭を打って発作で働けず子3人らとの家計は妻・おふみ(星野真里)の内職で得る貧しい生活と告げ、長屋の住人の遊女上がり・おきぬ(青山倫子)と大家・おたつ(濱田万葉)が言い争い、保本は彼らは逃げていると感じた。
保本と竹造(前原実)は往診で長男・長次(二宮慶多)が銀杏を拾うと見て、医師・森半太夫(古舘佑太郎)と津川玄三(前田公輝)と討論し、保本を天野まさを(奈緒)が訪ね、使用人・お常(山野海)とお光(久保田磨希)とお雪(真凛)とお杉(大後寿々花)は噂し、保本は母・八重(丘みつ子)の手紙で「天野源伯はまさをを保本の嫁にしたい」と聞いた。
長次が盗みを働くのをおきぬが見て言いふらし、保本は新出に思い上がっていたと告げ、おふみは一家心中を謀り養生所に運び込まれ、ねずみ取りを飲み虫の息で新出ら医師が全員で治療をした。
使用人らは心中を責めるが、お光は自身が子を死なせた過去を思い出し自分を責め、長次は保本らに「おふみは盗みをした自分の為に希望を失い一家心中した」と告げ、お光は長次を呼び戻す為に「子殺し」と井戸に叫んだ。
奉行所が一家心中を調べに来て新出は藪医者だから皆死んだと答え追い返し、おふみと長次が助かり、新出は生きていて良かったと思う日が来ると告げた。


原作:山本周五郎「赤ひげ診療譚」
脚本:川﨑いづみ
演出:後藤孝太郎

第7回「後悔と恩返し」:2017年12月15日

赤ひげこと新出去定(船越英一郎)は公儀から経費削減を通知され怒り、医師・保本登(中村蒼)は天野まさを(奈緒)から「天野源伯(麿赤兒)が姉を許す」と聞き心が晴れ晴れし、医師・津川玄三(前田公輝)は使用人・お杉(大後寿々花)に保本は身を固めると告げた。
新出と保本と竹造(前原実)は角三(内田朝陽)を追っ手の浪人らから庇い治療し、養生所で角三の父・多助(綾田俊樹)は痴呆が進み、妻・おたね(佐藤栞里)は角三が大家・松次郎(石垣佑磨)を襲うと心配し、二代目の松次郎は店子たちに立ち退きを通告し店子は先代からの約束と反対だが証文は無く、唯一当時を知る多助は何も覚えていなかった。
角三とおたねは始めた店まで取りあげられると追いつめられ、多助は「おくめ殺し」と口にし医師・森半太夫(古舘佑太郎)は不審で新出はに調査を命じ、森は寺の住職(六平直政)に問うと武家娘の死体が井戸で見つかった噂を聞き、森と保本は多助から仏壇と聞き、証文と書き付けが見つかった。
角三と店子たちは森を呼び、松次郎を井戸に連れ「両親が子を大事に育てた松次郎が居なくなり長屋衆も探し、最後に多助夫婦が森の中の井戸で見つけた」「先代大家は店賃をただの証文を渡し、松次郎には秘密と頼んだ」と告げた。
松次郎は父の気持ちを知らなかったと後悔し今後もただにする証文を書き、角三夫婦は多助を引取り恩返ししたいと言った。


原作:山本周五郎「赤ひげ診療譚」
脚本:尾崎将也・川﨑いづみ
演出:皆川智之

最終(8)回「妊婦の覚悟」:2017年12月22日:42m

公儀表御番医・天野源伯(麿赤兒)は養生所の赤ひげこと新出去定(船越英一郎)を訪ね、使用人・お常(山野海)とお光(久保田磨希)とお雪(真凛)は使用人・お杉(大後寿々花)が世話するおゆみ(宮澤美保)に命が短いと話し、医師・保本登(中村蒼)は修行中と言うが源伯から天野まさを(奈緒)と祝言し御典医になれと言われ遠慮した。
医師・津川玄三(前田公輝)は断った理由を考え、馬鹿で父親が不明な子の妊婦・おえい(ついひじ杏奈)が来て母・おかね(雛形あきこ)は堕胎を求め、新出は保本におえいを任せ、保本は養生所に残りたいが新出に反対された。
夜に提灯を持ち脱走するおえいを見て疑問をもった保本は、おえいから「馬鹿なふりをしていて、おえいの2人の姉は母に身体を売られ、奉公に出され蝋燭屋音羽屋(温水洋一)で働き、台から落ちて馬鹿ば振りをし、母に売られない為に子を産みたい」と聞いた。
保本は新出に生ませたいと告げ、新しい事から逃げていると言われ、音羽屋に真相を明かし子を育てながらの奉公を頼んだ。
おゆみの病状が悪化し新出と保本とお杉が見守るが死に、医師・森半太夫(古舘佑太郎)は津川がお杉を気にすると告げ、おゆみの父・伊勢屋はお杉に身の振り方を任せ、お杉はけじめをつけたいと告げた。
保本はおかねに手紙を書き、乗り込んだおかねにおえいは帰らないと告げ、保本はおかねと言い争い新出はおかねに子を守らず救いが無いと告げ、保本が説得しようとすると、おえいは自分の代で終わらせるからおかねに従うと告げ子は産みたいと頼んだ。
新出は保本に養生所に必要な医師だと告げ、保本とまさをは源伯とまさをの母・美代と保本の父・保本良庵と母・八重と新出の立ち合いで養生所で祝言を挙げた。


原作:山本周五郎「赤ひげ診療譚」
脚本:尾崎将也
演出:皆川智之

感想:

主人公の医師の成長記だ。
同時に他の登場人物の個々も、同じように成長し変わって行く。

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