剣客商売第3シリーズ
- 剣客商売
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池波正太郎原作の代表シリーズのひとつです。
代表的な映像化は、藤田まこと主演のシリーズです。
シリーズは大きく3つに分けられます。
第1と第2シリーズ:少女剣士の佐々木三冬時代で、秋山大次郎:渡部篤郎、佐々木三冬:大路恵美です。
第3シリーズで、秋山大次郎が旅で登場しないシリーズです、異色の短いシリーズです。
第4シリーズ以降です、佐々木三冬と秋山大次郎が結婚して、子供が生まれる展開で、佐々木三冬:寺島しのぶ、秋山大次郎:山口馬木也で、女性から母親に三冬が変わってゆきます。
- 概要
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江戸中期の田沼時代に、剣豪の秋山小兵衛(藤田まこと)と若い女房・おはる(小林綾子)とを描く時代劇の第3シリーズです。
息子・秋山大次郎は旅へ出ている設定で、登場しません。
田沼意次(平幹二朗)とその側室の娘で女剣士・佐々木三冬(大路恵美)が絡みます。
岡引・弥七(三浦浩一)と妻のおみね(佐藤恵利)、手下の徳治郎(山内としお)、料亭不二楼のおもと(梶芽衣子)と長次(木村元)等が活躍します。
基本的には、登場人物が年齢をとってゆくシリーズですので、原作の順番と大きくは変わりません。
ただし、第3シリーズのみは、秋山大次郎が登場しないか省ける作品を集めているので、原作の順序とは大きく異なります。
そして、次の第4シリーズ以降は、秋山大次郎と佐々木三冬の恋が進み、結婚し子供が生まれるというシリーズに変わります。
従って、少女剣士ではなく母親に向かうために、この二人の配役が替わり、ドラマの内容も微妙に変わります。監督:井上昭
脚本:野上龍雄
原作:池波正太郎
出演:藤田まこと・大路恵美・小林綾子第3シリーズ:全5話
- 第1話:「手裏剣お秀」
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小娘に傷を負わされたと仕返しを狙う旗本の道楽息子と雇われた浪人がいる。
その浪人のひとりは、仇を探す男の仲間の一人だった。
狙われている娘を探すと、杉原親子の道場にたどりつく。
小兵衛と三冬が訪れると根岸流手裏剣の名手・お秀に出会い、父は病という。
死ぬまでに仇に討たれたいと言う。杉原秀(遊井遼子)・杉原左内(寺田農)
- 第2話:「鬼熊酒屋」
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「鬼熊酒屋」は繁盛しているが主人は変わり者で娘夫婦と商いをしている。
馴染みの遊び人の娘が病気で金を借りに来るが断る。
「鬼熊酒屋」の常連の小兵衛は主人と親しくなり、一方で遊び人の娘が気がかりな三冬・弥七たちは遊び人の行方を捜す。
騙して「鬼熊酒屋」へ押し込んだ時に小兵衛と三冬は出会う。鬼熊(大滝秀次)・遊び人(左とん平)
- 第3話:「狂乱」
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剣は強いが荒れた武士・石山甚市の過去は?。
秋山小兵衛は弟子入りを頼まれたが、親友の牛堀久万之助に頼んだ。
昔、石山は主人・豊田の決闘に助太刀してその恩きせで嫌われていた。
豊田は石山を始末しようとする。牛堀久万之助(竜雷太)・石山甚市(永澤俊矢)・稲(杉田かおる)
- 第4話:「冬木立」
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秋山小兵衛は3年前にある居酒屋でおきみという少女に出会った。
3年後、家族と雇い人の死で大きく変わっていた。
雇い人の竹造のたくらみだが、おきみは離れられない。
竹造は若松屋となわばりを狙っていた。おきみ(雛形あきこ)・竹造(山崎銀之丞)・若松屋(中原丈雄)
- 第5話:「金貸し幸右衛門」
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元武士の幸右衛門は金貸しだが、行方不明の娘の順を探していた。
浅草で着物を見たと言う。
財産を狙う川田十兵衛に金で雇われた藤丸庄八に狙われるが秋山小兵衛に救われた。
佐々木三冬は藤丸が金で殺しを行う事を諭すが、藤丸は川田に殺された。
女中のおうのは、後添えになり財産を狙って川田と殺害を狙っていた。浅野幸右衛門(米倉斉加年)・藤丸庄介(阿南健治)