多岐川恭の男と女のミステリー時代劇
- 第一話 「あだ討ち」2016年4月5日
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廻船問屋近江屋に盗賊が押し入り家人の皆殺しを狙い、姉・お里(山下夏生)と妹・おとし(梅村結衣)が潜み、お里はおとしをかばい殺され、盗賊の肩の刺青の龍の目だけがおとしに下手人を探す手がかりとなった。
浪人・水島亮三郎(永井大)は大黒屋と話す与力を避け、おとしは刺青の男を探し、きんとき茶屋で女将・お竹(黒坂真美)がおよね(東加奈子)と話し金助(河西健司)がおよねに藤蔵(いしだ壱成)が来たと告げ、亮三郎が金助とお竹に来て3年振りで仕事を頼み、おとしは男の刺青を確かめ間違うと言うが襲われたが水島に助けられ、男は大金を置いていった。
おとしと亮三郎はお竹と金助からつつもたせと勘違いされたと聞き、おとしは亮三郎に仇討ちを頼み100両を要求されたが頼んだ、亮三郎は同心・佐々木正之介(浜田学)に近江屋事件を尋ね、おとしは女郎になり亮三郎と背中を見る為につつもたせをはじめたが仇は見つからず、おとしは刺青の絵を描いた。
およねは藤蔵と茶屋で深い仲になり、お竹はおとしから姉・お里の櫛を見て亮三郎は元同心だが盗賊に妹を殺され仇・仁平を追うが病死したと告げ、佐々木は龍の刺青が見つからないと亮三郎に告げ、おとしは仇が見つからず亮三郎に家族を告げどこまでも追いかけると告げ殺し方を教えられ、2人分殺すと言った。
おとしはおよねから絵が獅子と聞き匕首を持ち尾行し、亮三郎は青獅子の藤蔵と知りおよねに尋ね、おとしは藤蔵に会い言い寄り刺青を確かめ命を狙うがばれてた、亮三郎が来て峰打ちにし佐々木に引き渡し、刺そうとするおとしを100両揃わないと言い止めて刺されこれからの生き方が大事で殺すなと言い、亮三郎はおとしを抱き生きろと言った。
監督:新村良二
脚本:三國月々子
原作:多岐川恭「つつもたせ」(「出戻り侍」所収)
- 第二話 「牢の女」2016年4月12日
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加賀屋の女中・いち(大西礼芳)は店主・栄之助(渋江譲二)と目が合うが妻・房(中島淳子)に呼ばれ、房が実家に行きといちと栄之助は男女の仲になるが房に見つかり奉公先を追い出され、いちを又従兄・梅吉(なべやかん)が引き取るが、番頭・長太郎(丸川敬之)が仕事を探しに行き、梅吉に襲われ包丁で抵抗し傷つけ、蜘蛛の巣が付いた長太郎に逃がされたが梅吉が刺され死に、いちは身に覚えはないが捕えられた。
いちは牢に放り込まれ、牢名主・ちせ(浅野温子)と女囚らが待ちうけ、牢のしきたりを知らない新入りのいちは金を持たず、激しい折檻を受け殺されかけ弔い歌を口ずさみ、歌はちせの故郷・津軽の歌でちせに気に入られた世話係にされ故郷の話しをし、女囚たちはいちを妬み噂を立て、ちせはいちに両親の事を聞き自分の身の上を話し、いちに梅吉殺害の詳細を話させ長太郎が訴人させたと言った。
絹(円城寺あや)が牢に入り、に何度も入る古顔でちせとも顔見知りで富造と仕事したと事情を話し、絹はいちに仕置を教えると激しい折檻や苛めが続き、いちは女囚牢から生きて出られないと覚悟し、ちせは黙って見ていたが絹を縛り、富造は生きて居らずいちを殺す為に長太郎に頼まれ牢に来たと言い、梅吉殺しが長太郎だと言った。
いちは長太郎の肩に蜘蛛の巣が付いていたと思い出し、長太郎が梅吉を殺す時に付いたとちせが言うと、脅された絹が全てを白状した、ちせがいちを介抱し役人に無実と伝え、長太郎が捕らえられいちは釈放された。
脚本:李正姫
監督:森岡利行
原作:多岐川恭「牢の女」(「出戻り侍」所収)
- 第三話「万引き」2016年5月3日
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侍の小森沢太郎(中尾明慶)を妻・れん(逢沢りな)と女中・たづ(秋本奈緒美)が迎え、小間物屋「もみじ屋」の番頭・清吉(ゆかわたかし)が売り込み店に呼び、沢太郎は田代常久(鈴之助)に金が必要と言い、ある日にれんは「もみじ屋」にたづと買い物に行き帰ろうとすると町中で清吉に呼ばれ、もみじ屋へ戻ると着物の袂に高価な簪があり万引きと店員に言われるが、れんは覚えがないと屋敷へ帰った。
もみじ屋五兵衛(野添義弘)は悪い噂を広げ、噂が上役に届き沢太郎は閑職に追いやられ、借りた屋敷から追い出され、れんは自害を図るが沢太郎はれんの疑いを晴らすと約束し自害を止め、重大と知り沢太郎はたづかられんに言い寄る男が昔に多く居たと聞き、仕方なくれんを離縁して、万引き騒動が仕組まれたと考え調べ始めた。
沢太郎は田代から伊香(重松隆志)が戻り沢太郎が開けた屋敷に住むと聞き、清吉を尾行し沢太郎が開けた屋敷の前を通り、沢太郎は建具屋の男(田中貴裕)から半年前に頼まれたと聞き、岡野杢之助(菊田大輔)がれんを訪ね言い寄り、沢太郎はたづから建具屋に岡野が頼みれんに取り入っていると聞き、伊香が岡野に礼を言い、沢太郎は田代から伊香が左遷された時の金が未だ不明と聞き沢太郎が開けた屋敷に隠したと考えた。
沢太郎は伊香が金を取り出すのを捕らえようとするが、伊香が剣の達人で無謀と言われたが、金を取り出す伊香と岡野に乗りこみ立ち合い追い込まれるが、田代が奉行を連れ助け、沢太郎とれんがもみじ屋と清吉の髷を切り落とした。
脚本:大前智里
監督:永江二朗
原作:多岐川恭「万引き」(「出戻り侍」所収)
- 第四話「髪結い藤吉」2016年5月10日
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宿無しのおしま(笛木優子)は易占いの教えに導かれ権現様にお参りに行くが、うっかり石段で転んだ。
おしまを、居合わせた髪結いの藤吉(金子昇)が助けて、おしまは藤吉の家で厄介になった。
数日後、藤吉はおしまに得意先の薬屋「若狭屋」へ奉公に出ないかと持ちかけた、店の主人・市兵衛(永澤俊矢)の囲い者になる条件がついていた。
おしまは乗り気ではなかったが、藤吉は若狭屋の裏稼業が盗賊とにらんでおり、証拠を見つけて若狭屋をゆすろうとしておしまを説得した。
おしまは話に乗るが、代わりにお金を取れたら自分と一緒に所帯を持つことを藤吉に約束させた。
藤吉の妹と名乗り若狭屋に入ったおしまは、市兵衛に気づかれないように証拠を探し始めた。
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脚本:横田理恵
監督:副島宏司
原作:多岐川恭「髪結い藤吉」(「出戻り侍」所収)
- 第五話「後生安楽」2016年6月7日
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林金助(井上正大)の妻・しづ(水崎綾女)は目付・川村穣(虫狩愉司)に連れられて顔面をつぶされた遺体を見て金助と言い、家来・飯塚正弥(浅利陽介)も見た。
7日前に金助と僧・知念(諏訪太朗)と飯塚が茶屋で遊び、二日酔いで寝込んだ飯塚をしづが看病し、金助は博打と茶屋通いを続けツケが溜まるが遊女・琴(小西キス)に入れあげ、飯塚は金助に忠告するが聞かず果たし合いを告げ、金助が遺体で発見され、金助の死後にしづと娘・綾は実家に帰り、飯塚は川村から自害と多額の借金を聞いた。
1年後に飯塚は墓参りでしづに結婚を申し出て再婚した、しづは金助に操を立て飯塚を拒み続けた、川村がしづに金助の死亡現場で飯塚の目撃を告げ、3年後に知念の勧めで飯塚としづは夫婦2人で箱根詣に出かけ、川村が知念に金助の事を尋ねた。
飯塚としづは知念の紹介の旅籠に泊まると豪華な料理が出され主の行為と言われ、主がしづに挨拶に来ると金助で判っていたと言うが飯塚の妻だと断ると、聞いた飯塚は離縁を言うとしづは納得せず金助を責め、飯塚は金助にしづの扱いの改善を求め無関係と言われ譲れないと言うが認められず果たし合いを受けた。
しづは果たし合いを止めて、飯塚と夫婦だと言い、そこに川村が金助を捕らえに来て金助は逃げ、しづは飯塚と本当の夫婦になった。
脚本:高橋美幸
監督:山嵜晋平
原作:多岐川恭「後生安楽」(「出戻り侍」所収)
- 第六話「身代り稼ぎ」2016年6月14日
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新米夜鷹・お光(小川あん)は慣れず客が付かず源八(仁科貴)に呆れられるが、平蔵(鷲津秀人)に10日買われ呉服屋に連れられ、平蔵は呉服屋伊勢屋の番頭で主人・新太郎(柴田明良)と母・おくに(東てる美)に会わせ、次男・清太郎(桜田通)が似ていないと言い、祝言前に手代と駆け落ちした娘・菊野の見つかるまでの身代わりを考えた。
顔立ちが似るお光は菊野の身代わりになり、清太郎が行儀作法を教え始め、両替屋主人・喜兵衛(栗原敏)が長男・大三郎(碓井将大)を諭し意見が対立し、菊野は病で寝込むと言われていたが疑い伊勢屋に向かい、田舎育ちのお光はお辞儀も覚えられず清太郎は手を焼くが、喜兵衛らが来た。
喜兵衛と大三郎は新太郎とおくにに祝言の日延べを求め、清太郎は嫁入り仕込みと言いお光を黙って座らせお辞儀をさせたが、大三郎は見合いの時と様子が違うお光に関心を持ちてが荒れると言い、清太郎は嫁入り仕込みは下働きと言い逃げた。
お光は清太郎に茶の作法を教えられるが出来ず逃げ出すが、清太郎に夜鷹でも見込みが無いと言われ謝りやり直し、茶会で茶をたてるが祝言が近づいても菊野は見つからず新太郎はお光を嫁がすと言い、平蔵と清太郎は探すが源八に会い身代わりを脅され、知ったお光は源八を呼び出し脅しを止めろと言い襲われると大三郎が見つけ助けた。
大三郎はお光から訳を聞きそのまま嫁げと言い、菊野は見つかりお光は清太郎に去り百姓をやると言い、大三郎が清太郎にお光に惚れていて残念と言い、田舎のお光を清太郎が訪ねた。
脚本:高橋美幸
監督:森岡利行
原作:多岐川恭「身代り稼ぎ」(「出戻り侍」所収)
- 第七話「婿入り試験」2016年7月5日
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橋本善三郎(八神蓮)は黒田屋に行くと、安田為三郎(増田修一朗)と木之下庄三郎(山中アラタ)が居て主人・黒田清右衛門(鶴見辰吾)が挨拶し用心棒を求めたと告げたが賊が何を狙っているかは言わず、離れの警護を中に入らず頼まれた。
清右衛門は女中頭・杉(岡本麗)に3人を尋ね1人でも残って欲しいと言い、3人は警護を始め為三郎は離れを探ると杉に追い返され、庄三郎は真の理由は婿探しで15年前に清右衛門の妻・菊が死に娘が生き写しだが、婿が2人忽然と消えたと言った。
善三郎は夜回りで、黒田花(上野優華)に出会い離れで足の怪我を治療し、清右衛門に警護を頼まれたと告げると鬼の警護と聞き注意を言われ、杉が離れに入るなと告げ災いが起きると言い、善三郎は花に屋敷で見つけた花の名が載る本を渡し友だちになると言うと鬼は怖くないのかと聞かれ心の中にいると答え、花が母から聞いた海を話した。
善三郎は花にもう来るなと言われ会えずとも友と言われ、清右衛門が杉に妻の形見を見せ花の婚儀を待つと言い、為三郎が善三郎に花に手を出すなと脅し出て追うと離れの前で死に人を呼ぶに行くと消え、庄三郎は聞くが跡がなく清右衛門に逃げたと伝えた。
庄三郎が善三郎に金を渡し屋敷から出ろと言われ反論し、善三郎は離れに行き花に問うが来るなと鬼が出たと言われ連れて屋敷を出ると答え、花に世間を知らず足でまといと言われ一緒に海が見たいと答え、一緒に逃げて欲しいと言った。
善三郎と花に清右衛門が来て行かせないと言い、庄三郎が庭に死体を見つけ、花は清右衛門が自分を母と思いこむと言い、善三郎は清右衛門が妻を思うあまり鬼になったと知り、清右衛門が善三郎を斬り付けると花が間に入り斬られ、庄三郎が奉行所の者と言い人殺しと捕らえ、善三郎は花を背負い海に向かった。
脚本:高橋美幸・三國月々子
監督:水江二郎
原作:多岐川恭「婿入り試験」(「出戻り侍」所収)
- 第八話「宿場の大盗」2016年7月12日
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日光街道中田宿の旅籠・相模屋の主人・正右衛門(うじきつよし)と妻・市(橘実里)は、早朝に江戸の岡っ引き・伝八(中野英雄)と下っ引き・幸吉(結城洋平)に起こされ、江戸の大泥棒・丹次郎は大名や大店ばかり狙う当世の石川五右衛門と噂で、手下から相模屋に泊まると聞き人相も判らないと聞き、丹次郎が潜んでいるなら調べろと言った。
伝八と幸吉は宿に泊まり客を足止めし調べはじめ、医者・木俣幸庵(池野武範)と長唄の師匠・杵屋左太夫こと杵屋新吉(渡邊聡)と行商人・栄三郎(生島翔)を待たし、部屋にいた与田庫之助(高木トモユキ)と妻・ふじ(川口花乃子)の夫婦を調べると憤慨して刀を抜き捕方を追い返し、正右衛門がなだめた。
相模屋に土地の富五郎(原川浩明)親分が来て市に様子を尋ね態度が悪く、夜に伝八と幸吉が酒を飲み新吉に唄わせるが唄えず女衒だと明かした、ふじが苦しみ幸庵に診察を頼むと伊蔵と言う薬箱持ちで偽っていたと明かし、栄三郎を疑うと証拠を求められた。
正右衛門が伝八に出身を尋ね、翌朝に市が正右衛門に栄三郎が逃げ荷物が残ると言い、伝八と幸吉が3人を調べると、正右衛門が栄三郎に呼び出され見張りを遠ざけ会うと盗っ人で富五郎らに追われていると打ち明けられ蔵に匿い、盗み先で江戸の御用聞きが殺されたと聞いた。
正右衛門と市は草鞋を調べ、伝八と幸吉に丹次郎は居なく、侍夫婦の妻は武士でなく栄三郎は小者の盗賊と言い、伝八と幸吉は江戸の御用聞きを殺した偽物と草鞋を証拠と示し宿代を取り追いだした、正右衛門と市は富五郎に伝八と幸吉は江戸の御用聞きを殺しと伝え、栄三郎が蔵で花瓶を見つけ丹次郎だと正右衛門に挨拶して去った。
脚本:李正姫
監督:名倉良祐
原作:多岐川恭「宿場の大盗」(「出戻り侍」所収)
- 第九話「鋳掛け屋」2016年8月2日
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小唄師匠・おふく(宮地真緒)が稽古し、下っぴき・友吉(金子貴俊)が慣れた犬のいる庭から訪ね、おふくに後家は噂されると聞き帰り、夜に盗人が入りおふくに当て身し金を盗んだ、翌朝に長屋の娘・おくみ(舞優)が友吉を親分が呼ぶと起こしおくみの祖父・勘市(有福正志)が人使いが荒いと言い、朝ごはんを食べ親分・寅助(井田國彦)に行き研ぎ屋の仕事が忙しかったと言った。
寅助と友吉はおふくの家に行き、昨夜の事を聞き前の2件の盗賊と同じ手口で50両盗まれたと聞き、犬が寅助に吠え盗賊は顔見知りと考え、友吉に吠えず、寅助はおふくを疑い調べ、友吉は聞き込み、長屋でおくみの両親が死んだと聞き、友吉は寅助に起こされおふくの男がおくみが当日見たと言い怪しみ、友吉はおくみからおふくに唄を聞き呼ばれ犬もなつき弟子に誘われたが断ったと聞き、勘市が帰るとおくみが顔に傷のある男がいて犬はうなると聞いた。
友吉はおふくの家で、顔に傷のある男を見て帰ると、おふくが来て謝りやくざ・栄次(北代高士)で囲われ金は賭場で儲けたもので盗賊の小槌に「勘」が掘られると聞き、友吉は勘市とおくみを訪ねると居らずやくざに連れられたと聞き、おふくから栄次の家を聞き行くと勘市とおくみが捕らわれていた。
おくみが勘市を手伝ったと言い、友吉が来ておくみがおふくが友吉を騙し亡き父の借金が残って居ると前の2件の金をおふくから奪ったと言い、栄次が金の隠し場所を問うと友吉が栄次と揉み合いおくみと勘市を逃がすと捕り方が押し込み、寅助がおふくに連絡を受けたと言い友吉に何が有ったか聞いた。
友吉はおふくから出て行くと聞き、おくみが戻って来たら盗んだ金を返させ借金は自分が何とか払うと言うと、おふくがおくみが友吉が好きで迷惑かけたくなく戻らないだろうと言った。
脚本:李正姫
監督:森岡利行
原作:多岐川恭「鋳掛け屋」(「出戻り侍」所収)
- 第十話「深川お初」2016年8月9日
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水茶屋女将・お初(秋野暢子)の妹・たの(高橋海幸)が息子・惣太郎(篠原湊大)を長持ちに隠しと男に殺された、岡っ引き・弥太吉(伊藤克信)が調べ数珠を見つけ下っぴきが惣太郎を長持ちに見つけ、常連客・坂部甚四郎(ビートきよし)がお初と飲み酔狂だと言われ、女郎・お蝶(岩井七世)が男を迎え、弥太吉がお初に惣太郎を連れて来て、たのが殺されたと言い、お初はたのと腹違いで行き来もなく恐怖で口がきけないが坂部の助けもあり惣太郎を預かった。
水茶屋に銀二郎(大谷亮平)が来て泊まり客で女郎・お蝶に触れず貸し切り、弥太吉は数珠玉が翡翠で禁制品と聞き、お初は怪しみお蝶に探らせ、惣太郎が銀二郎を怖がるが弥太吉も惣太郎が口が利けずどうしようもなく、お初は惣太郎の人形を取りあげ、お初は弥太吉に翡翠を見せられ探りを言われ、惣太郎が消え探し見つけると惣太郎は人形を探していた、お初は坂部にたのと自分の思い出を話し人形に抜荷記録を見つけ弥太吉に渡した。
弥太吉が襲われ斬り殺され、抜荷記録が無くなり銀二郎が消え、お初は坂部に誘われ水茶屋をお蝶に任せ、惣太郎と坂部の家に移ると聞こえた歌を惣太郎が恐がりお初は屋敷に翡翠を見つけるが坂部に見付かり、たの殺害を聞きお初らを殺そうとすると銀二郎が来て惣太郎の父で坂部と相討ちになりお初に惣太郎を託し死んだ。
脚本:高橋美幸
監督:水江二郎
原作:多岐川恭「深川売春宿」(「出戻り侍」所収)
- 第十一話「上州からの客人」2016年9月6日
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旅籠・池田屋の側のボロ旅籠・三春屋で長女・お米(鮎川桃果)は客が池田屋に移り喧嘩し木の簪を落とし次女・お充(野村真由美)が止め、長男・美野吉(柾木玲弥)と食事すると、上州から瓢助(本田博太郎)謎の老人客が来て泊まった。
翌朝に同心・佐久間卯之助(大迫一平)がお米を昨日喧嘩した客が殺され簪を握り疑われしょっ引かれた、妹・お充と弟・美野吉は旅籠池田屋主人・清兵衛(ジジ・ぶぅ)と番頭・弁吉(大浦龍宇一)らに暖簾を下ろせとと絡まれるが、瓢助が撃退した。
お充と美野吉は瓢助にしばらく居てくれと頼み、池田屋が三春屋を買い取って大きくしようとしていて姉を罠に嵌めたと言うが瓢助は止めた、美野吉は池田屋を尾行し女に会い社で刺殺されているのを見つけ役人に疑われたが、瓢助が美野吉を尾行したと言い犯人は左利きの顔見知りだと言った。
瓢助は美野吉の行動を軽率と叱り家族を守れと言い、伝言を番屋に言いに行かせ姉も仕立てられたと吟味を願わせ、佐久間が池田屋番頭・弁吉と会い若旦那を心中に見せかけ殺したと話し、死んだ上州出の奉公人の娘を言った、お充が倒れ瓢助が看病し、美野吉が弁吉に頼みを言い飲むと元は左利きと言いしびれ薬で動けない美野吉を殺そうとすると、瓢助が来て心中相手の娘の親で仇を取りに来たと言うと佐久間も来て、瓢助は弁吉を刺し殺し佐久間に金の亡者と言い顔を斬りつけ、美野吉を連れ去った。
お米が返され美野吉が後を継ぎ、瓢助が居なくなり、上州からの客から瓢助という目利きの目明かしがいると聞いた。
脚本:高橋美幸・三國月々子
監督:山嵜晋平
原作:多岐川恭「上州からの客人」(「出戻り侍」所収)
- 第十二話(最終回)「老いての楽しみ」
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ひとり者の修理屋・善助(柴俊夫)は出かけた先で金を掏られた女・つや(白羽ゆり)を茶代とため込んだ店代を建て替え、小料理と賭場の壺振りと聞き金を貸すと言い寄られたが振ると賭場に誘われ壺の中の賽が見えると聞き、2日後に仙吉(平田貴之)が善助に焼き物の修復を頼まれ、つやに賭場に誘われ貸元・伝三郎(ユキリョウイチ)からつやの礼を言われ、負けが込んだ善助はつやの合図で勝ち、仙吉に止められたが善助は賭場に通いつやが居ないがついた。
伝三郎が小料理屋のつやに善助がのめり込み小金貸しでいずれ全部巻き上げると言いつやは心配し、伝三郎はつやに次に三太(東尚吾)の壺振りで善助に仕掛けると言い、つやは翌日にみつ(山本真夢)から伝三郎がつやを見限ったと言ったと伝えられ、つやは善助に風鈴の修理を頼み両親を話した。
つやは善助に賭場に来るなと言うが聞かず自分を責め、善助は仙吉から伝三郎とつやの仲を聞き頼み事をして、善助は賭場で伝三郎に500両の勝負を言われ受けて勝てばつやを求め、善助は負けると伝三郎が店を方に求め500両の勝負を行いまた負けた。
善助は伝三郎から松前屋(古旗宏治)に売ると誘われ、5日後に決めると言い去り、5日後に500両を伝三郎と松前屋に渡し、昨年に度々売れと言われ松前屋が欲しがっていて預け金がほうぼうに有ったと言い、松前屋に5000両の博打勝負を挑むと逃げ善助は仙吉に下の石を片付けさせ、つやに5000両は無理と言い、自由と言うと一緒に暮らすと言われた。
脚本:李正姫
監督:山本和夫
原作:多岐川恭「老いての楽しみ」(「出戻り侍」所収)
- 感想:
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基本はミステリであり、時代が江戸時代だ。
科学捜査はなく、捕物帳とは主人公が多様だ。
SF設定も多いが、時代を遡ったミステリも面白い。