「続・三匹が斬る2」

キャスト

矢坂平四郎(高橋英樹):殿様
久慈慎之介(役所広司):千石
燕陣内(春風亭小朝):たこ
お千(藤代美奈子)
1988/12-

第9話「連発銃、昨日の友は今日の敵」

勘衛門と祐助(佐藤啓介)とおまち(生田智子)が20連発銃の試写を行っていたが、山賊が襲い奪うが鉄扇を落として行き、殿様(高橋英樹)とお千(藤代美奈子)が駆けつけるが何かを隠していた。
千石(役所広司)は代官(成瀬正孝)と甲山代官所にいると連発銃が奪われた知らせが入り、勘衛門に金を返せと要求した。
近くの藩が連発銃を狙い殺しあいになるが、代官所に運び込まれており千石と祐助が見つけるが偽だった。
陣内(春風亭小朝)とお千が聞いてもかたくなな勘衛門が代官に殺され、殿様は連発銃は代官が持っていると知るが、おまちは子供の時に誤って鉄砲で旅人を撃ち殺しそのために勘衛門の命令に従い、その旅人の子供が祐助だと語るが、今は恋仲のおまちは祐助に打ち明けられず悩んでいた。
千石と陣内はおまちからヤクザが奪った鉄砲を奪い代官所に向かい、殿様とお千はおまちに祐助に打ち明ける事を説得すると、鉄砲は不良で暴発すると打ち明け祐助は気づいていたと答えた、殿様らは代官所の駆けつけ鉄砲を撃つなと伝え、代官は連発銃を使おうとするが重くて一人では無理だった。


脚本:小川英・北川哲史
監督:上杉尚棋

第10話「浜千鳥、幻の父恋しオルゴール」

みさと(北原佐和子)・翔太姉弟がオルゴールを聴いている所に殿様(高橋英樹)が通りかかり聴いた。
将軍側室・雪姫(甲斐えつ子)の行列に千石(役所広司)が金魚持ちで雇われ、出雲(浜田晃)にオルゴールを望むがみさとは断り前島(庄司永健)はなだめた。
陣内(春風亭小朝)は船で記憶喪失の無宿人・重吉(新克利)と出会い清水に降りた。
雪姫・出雲は遠州屋(久富唯晴)に3日以内にオルゴールを入手を命じ、殿様はみさと・翔太姉弟の家に泊まり父が7年前に日向沖で行方不明と知り、みさとは遠州屋のオルゴール要求を断ると干物仕入れの邪魔をし、殿様はお千(藤代美奈子)から金を借りて仕入れるが遠州屋一味が邪魔をし、重吉が助けたがみさとは父だと言うが重吉は思い出せなかった。
前島は旅の途中に倒れ千石に雪姫の横暴阻止を言い残し、殿様は何とか重吉の記憶を回復させると、重吉は遠州屋に乗り込み大怪我を負いオルゴールと交換に放たれたが死んだ。雪姫が遠州屋に入ると三匹は乗り込み切り捨てた。


脚本:藤井邦夫
監督:上杉尚棋

第11話「獅子舞の、童が聞いた子守唄」

陣内(春風亭小朝)は盗賊の疑いを晴らした僧・了源(鈴木瑞穂)の元で修行し、目が悪いおたき(佐野アツ子)を千石(役所広司)が見かけ襲われたが僧・日慶に助けられた。
太一(岩戸隼人)とじい(多々良純)のつばめ一座で殿様(高橋英樹)は働く事になり、お千(藤代美奈子)と千石は庄屋で働くが、了源と通じた日慶・五助(山本昌平)は蔵に入れる太一がおたきの子供と知り手助けさせ蔵を破り親子を焼き殺そうとした。
三匹は、親子を助け二人の江戸の店も了源らが焼いた事をしり、一味を襲い斬った。


脚本:中原朗
監督:宮越澄

第12話「さすらいの、姫君哀れ菊一輪」

朝廷を追われた小納言(滝田祐介)一行行列が泊まり場所を探し、陣内(春風亭小朝)とお千(藤代美奈子)はそれを見、別に大納言(小松方正)の行列も見た。
千石(役所広司)は湯屋を覗く若武士と会いそれは亀石藩主(山内としお)で財政は苦しいと言った。
全てに断られた小納言一行はお千と殿様(高橋英樹)のいる旅籠に来て、殿様の口添えで泊まるが金が少なくなり妹・朝子(栗田陽子)が簪を質屋に売りに行き、亀石藩主は印籠をそこへ売りに行き朝子に一目惚れした。
小納言一行から供が逃げはじめ小山田(和崎俊也)は大納言に通じ、小納言は殿様に大納言の朝子を側室への要求を拒んだための嫌がらせと言った。
亀石藩から小納言一行を迎えに来て、藩主と朝子の結婚を言うが小納言は格式で断るが、姉(朝比奈順子)はまとめたいと殿様に言い、大納言に断りに行き斬られた。
三匹は大納言一行を斬り、朝子と亀石藩主は縁組みした。


脚本:和久田正明
監督:宮越澄

第13話「母恋の、お世継ぎ様と修羅の旅」

盗みを働く子供・初太郎と賭場で稼ぐ女・おつま(赤座美代子)だが、ヤクザ(田中浩)がおつまを探し陣内(春風亭小朝)とお千(藤代美奈子)が間違われ、殿様(高橋英樹)は役人が子供を探すのを知った。
千石(役所広司)は襲われたおつま・初太郎の用心棒になるが、殿様らは関所で親子ずれを調べていると知り、複数が子供を探していると思った。
殿様や千石の助けで沼津の東海屋を訪れると初太郎を預かり、おつまに姿を消せと言うが立石藩が世継ぎとして引き取りに来たが、殿様は裏があると思った。
公儀隠密が藩つぶしを狙い、藩はおつまの口封じを謀るが隠密・とわ(沢井房子)は初太郎を助け様として殺された。
三匹は公儀隠密と家老一味を斬り、初太郎とおつまを助けた。


脚本:和久田正明・大野武雄
監督:上杉尚棋

第14話「人質の、母娘が送る流人舟」

彦坂(大出俊)が捕らわれ島流しに移送中に武士集団が襲い、殿様(高橋英樹)が巻き込まれ捕らえられた。
下田へ向かう母・絹江(林寛子)と娘・美代を千石(役所広司)が助け一緒に旅をした。
陣内(春風亭小朝)とお千(藤代美奈子)は捕らわれた殿様を見るが、下田奉行所で松波から殿様は彦坂の本心を聞く事を頼まれるが黙っていた。
浪人らが千石・絹江親子の旅籠を乗っ取り、彦坂を要求し人質をひとりずつ殺すと言った。
絹江は夫・彦坂が勧行奉行所で戸田(黒部進)の公金横領を見つけ、処分待ちの間黙っていたが、奉行・香山自身の横領で彦坂を殺した。
三匹は勧行奉行一味を切り捨てた。


脚本:志村正浩
監督:上杉尚棋

第15話「箱根路は、湯煙り立って鬼退治」

殿様(高橋英樹)は面をした旗本がヤクザとアヘンで騒ぎを起こしていると聞き、お時(財前直見)にヤクザが「沢の湯」を寄越せと襲うのを助け、「梅の湯」が狙っていると聞き「沢の湯」へ行き、優れた能面を見て作者を聞き、「梅の湯」に「奥の院」があり鬼が現れるとも聞いた。
能面の作者はアヘンを扱った疑いで切腹になった武士の息子・小五郎(宅麻伸)で、千石(役所広司)は道に迷い小五郎(宅麻伸)の小屋で過ごしていた。
陣内(春風亭小朝)は普請奉行・平山(菅貫太郎)が「奥の院」で面をつけた男女が情事を楽しむアヘン窟と知った。
お千(藤代美奈子)が「沢の湯」に来た頃に、平山やヤクザが襲うが殿様が追い払い、陣内に小田原で黒幕を調べさせた。
郡代・原田(亀石征一郎)が小五郎の帰参の理由でお時に「沢の湯」を譲る証文を取り捕らえるが、それを千石から聞いた小五郎はアヘン事件の黒幕が判り撃ち込んだ。
陣内から原田が怪しいと聞いた三匹も郡代に行くが、小五郎が深手を負いお時と逃げて来た所で会った。
小五郎は死に、三匹は郡代やヤクザを斬り、アヘン窟を爆破した。


脚本:藤井邦夫
監督:江崎実生

第16話「名物の、喧嘩団子が結ぶ恋」

殿様(高橋英樹)は老舗団子屋・吉兵衛(犬塚弘)の娘・お秋(林美里)と、の商売仇のおたつ(春川ますみ)の息子・貞吉(森一馬)の狂言心中の相談を聞き軍師役になった。
千石(役所広司)は武蔵屋(田口計)に開墾地の監督を頼まれた。
殿様は吉兵衛から夜回りの時に、昔掘り割りを将軍家の鷹狩り場の為に埋める話があり止めたと聞くが、襲われた。
陣内(春風亭小朝)とお千(藤代美奈子)は食べ比べの仕事を始めるがヤクザが邪魔をし、千石は代官(久富惟晴)が見回るが開墾が見かけだけと気づき、お千も見た。
お千から聞いた吉兵衛は武蔵屋に文句を言うが夜に付け火をされ火事になり代官に連行され、おたつが怪しい2人組を見たと証言するが影で無視し、それを陣内とお千が見た。
千石が殿様に武蔵屋と代官がぐるで、開墾は偽と教えるが、ようやく理解し合った吉兵衛とおたつは襲われ殺された。
目撃したお千の知らせで、三匹が武蔵屋と代官を斬り捨てた。


脚本:高橋稔
監督:久郷久雄

第17話「評判の、早春蘭が死を招く!」

丹羽城主に長次(本郷直樹)が新種の蘭を作った連絡が来て、家老・小暮(品川隆二)は殿様(高橋英樹)に花の護衛を頼んだ。
千石(役所広司)は三河屋(田中明夫)から栽培花の警護を頼まれ、陣内(春風亭小朝)は新しい花売りを始めた。
小暮は殿様に新種の蘭を購入して城まで運ぶと言い、殿様は長次の妻・おたえ(丸山秀美)の苦労と夫の道中の命が心配と聞き警護を決めた。
お千(藤代美奈子)は丹羽藩の城まで水飴を運ぶ仕事を引き受け、陣内と裏街道を運んだ。
小暮と長次と殿様らは出発しおたえが心配で後を追うが、三河屋は浪人を雇い襲い小暮らを斬るが花を奪うのは失敗し、聞いた千石は殿様がいると無理と言った。
三河屋は宿場を空にして弓矢で襲うが千石が邪魔して、そこにお千と陣内と出会うが、花は奪われたが偽だった。
お千と陣内が運んでいたものが新種の蘭で長次が三河屋に誘拐され、おたえに新種の蘭の要求があり、殿様が他を説得している間におたえは新種の蘭を持って三河屋へ行き、三匹は急ぎ追い、長次・おたえ夫婦を殺そうとした三河屋と斬り合うが、長次は新種の蘭を火の中に投げ入れた。


脚本:猪又憲吾・永井かおる
監督:荒井岱志

第18話「さらば三匹、今宵大江戸の露と消ゆ!?」

2年振りの江戸で千石(役所広司)と殿様(高橋英樹)は長吉に財布を掏られるが武士からはな屋にいると聞いた。
はな屋はおけい(杉田かおる)が開いた店で武士は笠間藩主・沢井景隆(宮内洋)で度々訪れて笛を作り藩は2人の家老に任せていたが、家老・大貫(幸田宗丸)は景隆にうるさく、次席家老(原口剛)は幕府重臣・稲葉(江見俊太郎)と手を結び野心を持っていたが、家出中の千鶴姫から帰国の連絡があった。
陣内(春風亭小朝)は釣り道具を売っていたが景隆が買いはな屋のおけいに代金の立て替えを頼み、陣内はおけいと会い景隆は妹が帰って来ると言った。
次席家老は景隆と大貫を殺し、千鶴姫の偽を立てて奥州伊達藩・亀の介との婚約は相手が江戸に向かい3日程しか時間がなかった。
景隆は殿様に千鶴姫に家督を譲る理由を話すが帰途に襲われ亡くなり、殿様が大貫に知らせ様としたが次席家老が妨害した。
陣内と会ったお千(藤代美奈子)は笠間藩屋敷に自分が本物と出向くが次席家老に襲われ、千石に助けられた。
殿様は伊達藩の先乗り松川に亀の介と間違われ、おけいから千石とお千が笠間藩屋敷を調べに行ったと聞き、陣内と亀の介に化けて乗り込み、大貫を助け、次席家老一味を斬った。
千鶴姫は千石を召し抱えると言うが、結局三匹はまた旅に出た。


脚本:志村正浩
監督:荒井岱志

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