「右門捕物帖:1」
- キャスト
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近藤右門(杉良太郎):南町奉行所同心。「むっつり右門」
伝六(岡本信人):右門配下の岡っ引き。「おしゃべり伝六」
美根(高見知佳):敬四郎の妹。
ちょん松(所ジョージ):敬四郎配下の岡っ引き。本作では質屋。
八助(下川辰平):伝六の父親。元岡っ引きの蕎麦屋。
お千代(山田綾)
お春(渡辺有希子)
たか(横山道代):敬四郎の妻。
村上敬四郎(伊東四朗):南町奉行所筆頭同心。
- スタッフ
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原作:佐々木味津三
- 1:1982年11月23日・さわやか右門さっそう登場
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肥前屋が爆発事故で火事になり、南町奉行所同心・近藤右門(杉良太郎)と伝六(岡本信人)はお守りを持った肥前屋娘・お千代(山田綾)とお春(渡辺有希子)と出会った。
南町奉行所同心・村上敬四郎(伊東四朗)はちょん松(所ジョージ)と酒を飲んで帰り、妻・たか(横山道代)が怒り、妹・美根(高見知佳)が右門宅に行くとお千代とお春がいた。
長崎屋で爆発火事が起き、老人・森宗威(垂水悟郎)がおり尾行した村上とちょん松が襲われるが若衆姿の万之助(山本みどり)が止めた。
右門は八助(下川辰平)から火事の双方に最近水揚げがあったと聞き、柳生但馬守(大山勝巳)に老人と若衆姿の事を聞くと島原乱の森と天草四郎の事を話した。
森は金作(平泉征)ら配下に江戸の5ヶ所の焼き討ちを指示し、キリシタンの協力のため万之助が必要と騙し、万之助はキリシタンをルソンに逃がすために2万両のみが必要だった。
右門は絵師・山田右衛門(天本英世)から森と天草四郎の絵を見せて貰い、山田は肥前屋も長崎屋も自分と同じ裏切り者と言った。
2万両が見つからない森は柳生但馬守に脅迫状を送るが応じるのは無理と右門に伝え、森のやり方に反対のおまん(山本みどり)は右門に会い、天草四郎の妹でキリシタンをルソンに逃がす望みを告げ、自分を捕らえ2万両を出して欲しいと言い、関係なく森は江戸を焼くと言う右門に隠れ家を教えた。
右門と尾行した村上と追ったおまんが隠れ家に行き、右門は一味を討つが森が爆薬に火をつけ、おまんがそれを外に持ちだし爆発させ死んだ。
右門は柳生但馬守にお千代とお春と持っていたお守りの中の2万両の手形でキリシタンをルソンに逃がす事を求め、お千代とお春は右門が預かった。
脚本:池田一朗
監督:林伸憲
- 2:1982年11月30日・同心は悲しみを越えて
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おぶん(藤江リカ)が盗賊を手引きし近江屋を旗本を名乗る盗賊が襲い金を奪った。
同心・津川(志垣太郎)はおぶんの事を聞き、右門(杉良太郎)と伝六(岡本信人)が残った櫛からおぶんの居場所に行くと殺され、そばに津川が居たが村上(伊東四朗)にも何も語らなかった。
右門と伝六が津川を尾行すると長屋に行き、会えずに去りそこには賊に襲われ目を斬られ盲目になった上総屋の娘・お紋(一ノ瀬康子)が居て津川と恋仲だが、今は避けていた。ちょん松(所ジョージ)の質屋に来た浪人を村上がつけるが間違いだった。
右門は八助(下川辰平)に津川を呼び出させ、お紋の事を話した。
津川は盗賊と近づき押し込みをしるが見破られ闘い傷つくが、右門が来て津川から押し込み先を聞き、待ち伏せて捕らえた。
津川は同心を止めるが、右門は盲目のお紋の力になるように言った。
右門の家では、美根(高見知佳)とお千代(山田綾)・お春(渡辺有希子)が右門の世話で揉めていた。
脚本:白井更生
監督:帯盛迪彦
- 3:1982年12月7日・伝六と女祈祷師
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伝六(岡本信人)が女祈祷師・市子(緑魔子)のお告げを信じ仕事を放りだし、父・八助(下川辰平)や右門(杉良太郎)は何が狙いか迷い、側人(田口計)は市子に適当な予言で厄介な者が来たとぼやき、仲間を集めて泥棒を働き直ぐに江戸を離れると言った。
浪人5人が唐木屋・妻(長内美那子)を誘いだそうとし、右門に子を続いて2人亡くし1人子で大工・金造に誘われ、女祈祷師が当たり、蔵の鍵を浄めると言われていたが、右門は当たる女祈祷師の予言は事前に調べるか、後で騒ぎを起こせる事と言った。
盗賊一味が火事を起こし唐木屋を襲うが蔵の鍵が開かなく、違う鍵を浄めに出していた。盗賊は唐木屋の1人息子を誘拐し、身の代金を要求し、八助が隠れ家を突き止めて捕らわれていた子供と伝六を助けようとするが女祈祷師のみ残っていた。
唐木屋夫婦が盗賊一味に身の代金を運ぶと、右門が来て闘いになり一味を捕らえた。
脚本:池田一朗
監督:林伸憲
- 4:1982年12月14日:母子草の唄
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美根(高見知佳)が実家に行った時に、倉田(山本昌平)と山内(南城竜也)と伊達(中屋敷鉄也)が行列を襲うのを目撃し逃げ、村上(伊東四朗)とちょん松(所ジョージ)が調べると棒で殺されていた。
念一刀流道場で3人は金を受け取り、美根を尾行した山内は右門(杉良太郎)の家に入ったと伝え倉田は始末を指示した。
美根は右門に殺害時を伝え、街を歩き村上と伝六(岡本信人)が尾行し、帰ると山内が落とし物を拾ったと呼び出し、美根は右門に伝えるがたか(横山道代)に外出禁止にされた。
待ち合わせに来た山内を右門が尾行すると中津藩の屋敷に入り逃げ、3人で相川屋を襲った。
八助(下川辰平)は手口から倉田と右門に告げ、念一刀流道場を見つけたが見つかるが、中津藩の手掛かりから見つけた右門が来て、盗賊を捕らえた。
脚本:白井更生
監督:西山正輝
- 5:1982年12月21日・謀殺・からくり御用帖
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おたえ(村田みゆき)と木曽屋(戸浦六宏)が襲われ島崎源十郎(荒谷公之)が助け、木曽屋は源十郎を用心棒にした。
つた屋のお篠(黒川明子)の水死体が見つかり、右門(杉良太郎)と伝六(岡本信人)は女将(桜井浩子)は妊娠に驚き源十郎との祝言を話していたと語り、伝六は源十郎からお篠は知るが碁会所にいたと言った。
右門は木曽屋と源十郎が殺した紋次が「豆ぞう」と言い残し、木曽屋の下働きで盗賊・鬼火の鉄五郎一味と知り、木曽屋を調べ、木曽屋が一味の弥十と考えが浪人に襲われた。
伝六は源十郎が井筒屋に婿入りと聞き、木曽屋と源十郎の交換殺人と考え、「豆ぞう」が源十郎の印籠印と知った。
右門は源十郎の婚礼に行き、木曽屋と源十郎と一味を斬り捕らえた。
脚本:津田幸於
監督:帯盛迪彦
- 6:1982年12月28日・八丁堀ララバイ
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納豆屋・新吉(吉田次昭)が奉行所長屋に出入りし、お千代(山田綾)が出かけた後でお春(渡辺有希子)が新吉の後を追い、入った小間物屋のおきみ(清嶋智子)を呼び出し松前屋へ行き、新吉がおきみを刺すのを見た。
おきみ殺しが見つかり、右門(杉良太郎)は松前屋番頭からおきみが主人の手つきと聞くが手拭いを見つけ、捜索は村上(伊東四朗)に任せ、お春を探した。
新吉はお春を連れて逃げ、松前屋女中がおきみに恋人がいると言い、右門は美根(高見知佳)から手拭いが新吉の物と聞き、舟で逃げようとした新吉とお春を見つけた。
脚本:岡田光治
監督:西山正輝
- 7:1983年1月4日・正月にやって来た可愛い女
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おまち(大場久美子)が遠縁と右門(杉良太郎)を訪ね、父が騙された加納屋は盗賊・三本松庄平衛と言い、右門と伝六(岡本信人)が探すと加納屋は店を閉めていた。
おまちは兄(剛達人)と会い実はお夏で右門を父の仇と狙っていた。
右門は八助(下川辰平)から三ヶ日の長作の事を聞き、子が恨みながら平戸に帰ったと聞き、伝六が扇屋を連れて来て、おまちが偽と判った。
右門はおまちが長作の娘・お夏で、父は無実でないと言い、子は無関係というと聞いたおまちと兄は打ちのめされた。
脚本:白井更生
監督:高橋繁男
- 8:1983年1月11日・高嶺の花おいらん騒動
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花火師・弥吉(坂本あきら)は吉原の桔梗太夫(飛鳥裕子)に会いたくて3年間働いた金を持って江戸に来て、右門(杉良太郎)と伝六(岡本信人)らと会い、結局は村上(伊東四朗)とちょん松(所ジョージ)と名を伏せて吉原に行き、遊んだ。
盗賊一味が大野屋に押し込むが土蔵の鍵が開けられず鍵師・辰五郎を殺し、火薬で開けるべく花火師を探した。
弥吉は村上らが遊び過ぎて金が不足し、借金取りに追い立てられたが、盗賊一味・稲妻の鉄造(江幡高志)から爆発物製造を頼まれた。
右門は弥吉が火薬を買っていたと聞き盗賊に引きいれられたと考え、鉄造らは爆発物で試しに奉行所長屋を爆破し、右門は弥吉を助け、森田屋だけが無事な事が不審だった。
盗賊一味は森田屋から金を盗み運ぶが、右門や村上ら奉行所が捕らえた。
脚本:高階航
監督:高橋繁男
- 9:1983年1月18日・狙われた女金貨
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村上(伊東四朗)は女金貨・おしま(宮園純子)から借金の名義を右門(杉良太郎)に頼み、用心棒・岩松とおしまが右門に取り立てに来て、刀を借金の形に持って行った。
江戸で金貸しへの押し込みが発生し一味の小三郎が、おしまの様子をうかがい、夜に押し込み様子を見に来た岩松を殺した。
おしまは刀を右門に返し、助けと欲しいと頼み、家に帰ると3人組盗賊に襲われ1人を刺し、番所に逃げ込んだ。
右門はおしまから野州無宿八蔵と気づき、おしまは殺された岩松の家に行き床下から金を取り出し、待っていた右門が押し入れから出て、待ち伏せた。
3人組盗賊に襲い右門が捕らえ、おしまは金貨しを止め小料理屋になった。
脚本:和久田正明
監督:林伸憲