「御宿かわせみ:2」

キャスト

庄司るい(真野響子):「かわせみ」女将
神林東吾(小野寺昭):通之進の弟
畝源三郎(山口崇):与力
神林通之進(田村高廣):奉行所勤め
神林香苗(河内桃子):通之進の妻
嘉助(花沢徳衛):「かわせみ」番頭
お吉(結城美栄子):「かわせみ」女中頭
おきく(青地公美)
おもよ(安藤美智子)
徳松(村上弘明)
藤吉(小鹿番)
竹(星純夫)
幸助(松田知器)
長助(大村崑)
おかつ(桜田千枝子)
善助(立原博)
麻生源右衛門(下條正巳)
七重(長谷直美)
松浦方斎(宮口精二)
お民(日色ともゑ)
長七(ハナ肇)

スタッフ

原作:平岩弓枝
脚本:大西信行・金子成人・東條正年
演出:岡本憙侑・小林平八郎・吉村芳之

13:1981年1月7日:女難剣難

通之進(田村高廣)と香苗(河内桃子)と東吾(小野寺昭)に正月の挨拶に行ったるい(真野響子)は畝(山口崇)の婿入りの話しを聞いた。
畝は水戸の豪商の娘・おとよ(小野みゆき)にひとめ惚れされ家の側で手代・忠吉(辻村真人)と、甚七(藤原釜足)とお清(浦辺粂子)と住む畝を見つめていたが、縁の深い日野屋(金田龍之介)は自分が嫁を探すと言っていた。
嘉助(花沢徳衛)は東吾に、江戸で刃物を使う小柄な女掏摸の出没を話し、日野屋が殺害され女掏摸の手口で誰かに会いに行った様で遺骸は息子・東三郎(鳥井助國)が引き取るが100両無くなり、東吾とるいは相手を探した。
長助(大村崑)が蛇の仁吉の手口だが死んでおり、畝が捕らえ日野屋の長屋に住んでいて仙太という子分がいて、くノ一と仇名があったと聞き込んだ。
東吾は畝が呼び出されたと聞き、駆けつけると畝を狙った仙太こと忠吉からおとよが畝をかばい刺され、東吾は仙太一味を捕らえた。
かわせみでおとよの通夜をし、畝は東三郎の親代わりになり日野屋の死を悔やんだ。


監督:岡本憙侑
脚本:大西信行

14:1981年1月14日:初春の客

夜かわせみに千代菊(角替和枝)が泊めて欲しいと来て大柄な覆面の男と泊まり、千代菊が酒を望み、置き手紙と簪を残し夜逃げをし、黒人と混血の芸者だった。
畝(山口崇)は東吾(小野寺昭)に警護に忙しく、しかも長崎から来た女と黒犬がいなくなり探し、女は見つかったらしいが黒犬は逃げたと言った。
東吾は畝に、黒犬は黒人で混血の芸者も幕府役人の接待に連れてこられたと言うと、畝は小判の改鋳があり接待と賄が増えている噂をし、黒人・ハンフウキ(ラリー/オーストン)を見つけかわせみに匿った。
ハンフウキは東吾とるい(真野響子)に2人の身の上を話し、東吾は不正に怒るが畝はそれを暴くのは不可能に近いと止めた。
千代菊の居場所が判り、東吾は乗り込もうとするが畝は止め、ハンフウキが盗み聞きいなくなり、乗り込み千代菊を奪い海岸に逃げて、冬の海に2人入って行った。


監督:松岡孝治
脚本:金子成人

15:1981年1月21日:江戸は雪

大雪で佐吉(河原崎建三)がかわせみに戻り、夜中に客・はとり屋喜兵衛(織本順吉)が50両無くなったとるい(真野響子)と嘉助(花沢徳衛)とお吉(結城美栄子)に言い、畝(山口崇)が話しを聞くと僅かな時間に喜兵衛と妻・お才(八木昌子)が席を外し、金は河内屋の息子・幸太郎(鶴岡修)から娘・お清(沢鮎美)への結納金で、破談で返すため持って来たと言った。
客改めで、佐吉から50両が見つかる否認し、はとり屋夫婦は離れた部屋で違うと思うと言い、幸太郎がかわせみに来て会ったるいはその態度に腹を立てた。
るいと東吾(小野寺昭)は佐吉の請負人・伊勢屋仙八(小澤栄太郎)に会い、博打で儲けた金は本当だろうが前科があり次第に立場は悪くなると言い、帰るとお清が来ており50両が出て来た事にして河内屋に行くと言い、東吾ははじめから50両は無かったと気づいた。嘉助がはとり屋夫婦の首つりを防ぎ、金は使って無かった。
佐吉は解き放ちでかわせみに来てお清が謝り、佐吉は東吾とるいに50両をはとり屋親子に渡す様に頼み、博打の金は身につかずむしろ幸運だったと言った。


監督:小林平八郎
脚本:大西信行

16:1981年1月28日:江戸の怪猫

鶴次(根岸季衣)が橋から飛び込むと舟から見ていた一行の扇屋・籐左衛門(照内敏晴)が毒を仕込んだ吹矢で殺され、鶴次は藤吉(小鹿番) に賭けをしたと言った。
畝(山口崇)は千代吉(結城しのぶ)に舟の中を聞き、徳松(村上弘明)は父・藤吉が寝込んで東吾(小野寺昭)に助けを求め、橋からは難しく舟の中は皆、鶴次を見ていて、吹矢は重さがあり、舟の中を再現して調べた。
扇屋女将・おきぬ(深谷みさお)が井戸で死に、女中は井戸に近づかず養子・三治郞(津村隆)は猫は飼っていないと言った。
東吾は藤吉に千代吉の親類、徳松に三治郞の女を調べさすと5年前におしゅんがいたが急に消えたと言い、藤吉は千代吉の姉・おしゅんと猫好きが江戸に来ていたと言った。
鶴次が自首したが、畝と東吾は偽りと考え、扇屋夫婦に殺されたおしゅんの手紙を焼いていた千代吉に鶴次の自首を話すと自供し、奉行所に度々訴えたが聞きいれなく扇屋を殺したと言うと、東吾は犯人は猫と言った。
東吾に頼まれ、るい(真野響子)と藤吉が千代吉と鶴次に猫の仇討ちで治めると伝え、尼になった千代吉がかわせみをながめ去った。


監督:渡辺紘史
脚本:東条正年

17:1981年2月4日:湯の宿

かわせみの修理中にるい(真野響子)はお吉(結城美栄子)の母・お貞(鈴木光枝)と嘉助(花沢徳衛)の知り合い治助(伴淳三郎)のいる箱根に湯治に行くことにした。
畝(山口崇)が東吾(小野寺昭)に磯吾郎(樋浦勉)や岩松(高杉玄)らが島抜けし、捕らえた治助を狙い旅立ちを知り、箱根に向かった。
泉屋へ、るい一行は治助の娘・お信(蝦名由紀子)に案内され着き、東吾と畝も来て、お吉の幼馴染み・菊次(伊藤孝雄)も来て大阪へ誘われた。
盗賊が出て、宿が奉行所に足止めになったが、江戸で盗みを働いた菊次が捕らえられ、足止めが解かれた。
治助はお信を泉屋へ預け、東吾と畝は磯吾郎らが治助の居場所を知ったと知り、お信の案内で近道で行き、治助と磯吾郎ら5人が争う所に来て一味を捕らえた。
怪我の治助は泉屋で、お信が一味の情報を流した者の子供と言い、お吉は自分は男運が悪いと言った。


監督:河村正一
脚本:金子成人

18:1981年2月11日:玉屋の紅

丸藤の娘・おたよ(若月純子)と元手代の亭主・清吉(西川明)がかわせみに泊まると、芸者・紋次(三浦真弓)が来て清吉に斬りかかり嘉助(花沢徳衛)とるい(真野響子)が止めた。
畝(山口崇)が東吾(小野寺昭)とかわせみに来て、るいが紋次をなだめたが清吉も酷く手代から亭主になり態度が変わったと言った。
畝はおたよは別の手代・新次郎(矢野勇生)と恋仲だったが江戸からの帰りに沼に落ちて死に、清吉の嫁・お七(橋本晶子)も井戸に身投げして丸藤の婿に清吉がなったと言い、江戸からの帰り時刻を知る事は可能か、身投げは事故か怪しみおたよに聞いた。
おたよはるいと、紋次に謝罪に行き紅を買いに行くとき、店屋を玉屋と丁字屋で間違うと思い当たった。
清吉の事を調べに行かせて待っていて、おたよと清吉の部屋に行くと清吉が無理心中で死んでいて、外でおたよが首を吊っていた。
清吉が新次郎とお七を殺し、店の主人になっていた。


監督:小林平八郎
脚本:大西信行

19:1981年2月18日:鴉を飼う女

東吾(小野寺昭)は男に襲われたお絹(木村理恵)を見たら鴉がいて、助けたが鴉を探して欲しいと言われた。
畝(山口崇)は男は文七(南原宏治)の子分の猪之松(井上茂)と言い、彦三(平沢公太郎)が殺されお絹は娘で鴉の面倒を見ていた。
東吾とるい(真野響子)はお絹に奉行所への訴えを薦めたが、文七の仲間の岡っ引き・仁助(井上三千男)では駄目で、父殺し犯人は文七だが証拠がなく自分を妾に狙っていると言った。
猪之松が殺され、東吾と畝が文七に問うと吉原にいたと言い、東吾が花魁・染蝶(佳那晃子)に訪ね答えず帰ろうとすると早く帰ったと答え、調べで文七は包丁投げの名人だった。
文七は染蝶を殺し、お絹と追ったるいが文七の人質になり、東吾と畝は包丁投げで近づけないが鴉が襲い文七を捕らえた。


監督:兼歳正英
脚本:大西信行

20:1981年2月25日:宵節句

お民(日色ともゑ)とお三代(川島千恵)が嘉助(花沢徳衛)とるい(真野響子)を訪ね、五井兵馬(寺田農)の妹・和世(金沢碧)にお三代が習字を習っていると話し、兵馬は叔父に家をとられ江戸を離れていた。
押し込みがあり殺された者の突き傷を東吾(小野寺昭)と畝(山口崇)は非常に腕がたつと考え、次のおしこみも同様だった。
和世はるいの誘いでかわせみに来て出かけ、兵馬を見かけ瓦屋といて、兵馬が江戸にいると知った東吾らは瓦屋を見張らせた。
兵馬は和世をかわせみに泊まらせ、東吾と畝は瓦屋一味が動いたと知り追い一味を捕らえ兵馬は逃げ、和世とるいと嘉助は手習いの教えの為に家に戻ると兵馬が子を人質にしようとしるいが小太刀で向い合った所に東吾らが来て、兵馬はるいを突けず逃げ、自害した。通之進(田村高廣)は東吾に、兵馬はるいを好いていて突けなかったと言った。


監督:渡辺紘史
脚本:大西信行

21:1981年3月4日:お役者松

祭り見物の東吾(小野寺昭)とるい(真野響子)に掏摸の市介(谷崎弘一)が財布を懐に投げ入れ、松吉(高橋長英)が取りに来たが八丁堀と聞き、香苗(河内桃子)からかわせみと聞いた。
東吾・るい・畝(山口崇)・長助(大村崑)・嘉助(花沢徳衛)・お吉(結城美栄子)は財布の中身の手紙が誘拐の内容で三河屋だが様子は不明で、松吉がかわせみへ来て間違ったというと東吾・るいが払うと松吉は板前で働きたいと言った。
畝は三河屋で主人・三河屋幸平衛(山田吾一)は病気で、後妻・お久仁(片桐夕子)と番頭・弥助(関武志)に会い、長助は最近にお久仁と息子・幸吉(佐久間宏則)の仲が悪いと言った。
三河屋に押し込みが50両を奪い、幸平衛の病が悪化しお久仁は幸吉だと言い、東吾と畝はお久仁の母・おさん(鳳八千代)と弟・辰吉(唐沢民賢)に会った。
辰吉が三河屋に来るようになりお久仁と幸吉の仲が悪くなり、お久仁がおさんに幸吉を返す様に言い、おさんと揉めるが畝が止め、おさんは川に飛び込み死んだ。 松吉とるいは辰吉に近づき、松吉が50両を掏摸取り、松吉は大坂に旅だった。


監督:吉村芳之
脚本:大西信行

22:1981年3月11日:鬼女

るい(真野響子)は買い物先の津田屋で主人がいないのに気づき、番頭・忠助(芦屋小雁)が嘉助(花沢徳衛)とるいに内密に主人・五兵衛(河原崎長一郎)が行方不明になったが、女主人・おあつ(市原悦子)がおおやけにしなく、東吾(小野寺昭)と畝(山口崇)・るいが調べ、おあつが占いに出かけ、五兵衛も行っていた世田谷の寺の富士山に行ったと知った。
東吾と長助(大村崑)が寺に行き住職(汐路章)に聞くと五兵衛の名が訪問客帳になく、おあつが訪問客帳を見に来ていて、付近でおこま(二木てるみ)の夫の植木屋・文治郎殺しがあった。
東吾はおあつの具合が悪く、忠助は100両無くなっており、東吾・畝(山口崇)・忠助は世田谷で文治郎が五兵衛だと判り、おあつが2度世田谷に来て殺害したと判った。


監督:吉村芳之
脚本:大西信行

23:1981年3月18日:花冷え

通之進(田村高廣)と東吾(小野寺昭)は跡継ぎとるい(真野響子)の事で意見が異なり、かわせみでお吉(結城美栄子)とるいが女客を断り、東吾に毎回違う男と来ると言った。
数日後、東吾は白井(大林丈史)を送る宴で芸者・千代次(岡まゆみ)を見てかわせみの客で、長助(大村崑)は表向けは許されなく畝(山口崇)は千代次は母・お勝(文野朋子)と弟・定吉(西沢守)が伝でやっていると言った。
東吾は畝から定吉が母姉のせいと言いお勝が謝り引き取り、るいと東吾は千代次が妊娠していると知り、木島屋時次郎(岸部一徳)は千代次の子を認めなかった。
長助から東吾は定吉がふぐ毒で死に、お勝も助からないと聞き、千代次はお勝が定吉に木島屋に行くなと言い、2人で食事したと言った。
畝は、木島屋は相手にせず、千代次と生まれる子はどうなるか判らないと言った。


監督:渡辺紘史
脚本:大西信行

24(e):1981年3月25日:人は見かけに

政吉(坂東八十助)とおてい(マキノ佐代子)がかわせみに来て、おていの具合が悪いがお産で産婆(春江ふかみ)が赤ん坊を生ませたが、お吉(結城美栄子)はるい(真野響子)に他人と言い、政吉は自分は親子の縁を切って5年前に江戸をでた飾り職人でおていは旅先で出会い深川の大店の息子を探しに江戸に来たと言った。
政吉はおていの面倒を見て、庭で飾細工を行い腕は良かった。
畝(山口崇)はおていが探しているのは丸正の息子・正太郎(伊藤高)で15年前に正兵衛(梅野泰靖)が代変わりして、正太郎に嫁がいた。
るいはおていが正太郎から貰った残りの1両を預かっており東吾(小野寺昭)が見て偽金と思い預かり、通之進(田村高廣)に預け、その後動きはなかった。
嘉助(花沢徳衛)が丸正で政吉を見かけ、東吾が行くと正兵衛は100両奪い逃げたと言い、正兵衛はかわせみに孫を見たいと来た。
東吾は嘉助とおていの話しをし、金を盗みに来た正太郎を捕らえ、丸正へ行くと畝と奉行所が丸正一味を捕らえ、政吉を救い出した。
東吾と畝は通之進から、政吉が公儀隠密・若尾と紹介され、政吉は身分を隠しおていと一緒になり隠密を続けた。


監督:小林平八郎
脚本:大西信行

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